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センター試験の現代社会は、よく一般常識で対応できるという印象を持たれています。以前は確かに、新聞を漠然と読んでいるだけで得られる常識レベルで判断できる設問も存在しましたが、ここ数年は常識で解ける設問や時事的知識のみで解ける設問がほぼなくなり、着実な学習成果を試される科目となっています。つまりセンター試験の現代社会は、さまざまな観点・分野から法律や制度の内容や確立の背景・流れを問う問題や第4問のように経済分野の理論をオーソドックスに問う問題が出題されていて、その難度も上がっています。その傾向は新課程となった今後も、引き続き継続するものと考えられます。
つまり、今後の1年でただ暗記をするのではなく正確な理解をしていく学習をしなければ、試験本番で対応することは困難となっています。そのためにも、「教科書やテキストの学習」「センター試験の過去問を解く」「時事への対応」の3本柱が必要となってきます。現代社会を得意科目にすることで幅広い常識が養われ、他の科目はもちろん、推薦、AO入試を含めた、小論文などにも通用する学力を育成することができます。

教科書やテキストの学習
現代社会に限らず、公民科目で最も危険なのは、時事的事項の名称だけをなんとなくニュースで見聞きして「知っている」気分になり、その背景や理論、歴史を知らないために選択肢で「知っている」単語に惑わされて正解にたどりつけない、という状態で本番を迎えてしまうことです。たとえば、第2問の問5を解く際に、「ワーク・ライフ・バランス」という単語だけ知っていてイメージだけで判断しようとしてもセンター試験では役に立たず、その現状や背景・制度を理解していて初めて試験に対応できるのです。
「知っている」つもりになっている単語に関して、この理解を深めていくためには、今後試験本番までに、1日1項目でもまず教科書・テキストにあたるしかありません。単にセンター試験への対策をするのではなく、常識力養成のための基礎力増強トレーニング、というぐらいの気持ちで勉強を開始してみてください。情報インプットとして『現社ハンドブック』(東進ブックス)を徹底して学習し、制度・しくみの定義はもちろん、その存在理由、問題点、対策をしっかり読み取ることが有効です。その上で、アウトプットとして『センター現社一問一答』(東進ブックス)でトレーニングを行い、実戦問題集として『現代社会問題集』(東進ブックス)で実戦感覚を養うとよいでしょう。

過去問を解く
センター試験の現代社会では、知識がなくても対応できる統計問題などが出題されます。しかし第4問の問5であった,選択肢を検討する際に計算が必要な設問など特殊な設問形式への対応を短時間で行わなくてはなりません。また課題追究学習を答えさせる第2問問4では、どれだけセンター試験の課題追究学習に関する問題に慣れているかが得点に直結します。過去問でセンターのレベルや形式に慣れておきましょう。一定の自信がついたところで模試を受けることにより、弱点の把握なども行え、学習がより効率化できます。

時事問題への対応
時事的事項に日々接することで学習が進みます。知らないことが出たら教科書や資料集にすぐあたって、理論的事項と結び付ける学習姿勢が大切です。『現代社会の最新時事』、『現代社会資料集』などにも触れておくことで、幅広い学力が養成できます。国際分野は地図やホームページも参照するなどの工夫をして、特にその理論的背景を意識して学習しましょう。

東進のセンター試験本番レベル模試は、年間のカリキュラムでセンター試験と同一レベル・同一形式の問題演習を繰りかえします。積極的に受験して、自らの学習進度を測る物差しとしてください。

出題形式に変化はないが、やや難化 


大問数
減少 | 変化なし | 増加 
設問数
減少 | 変化なし | 増加 
マーク数
減少 | 変化なし | 増加 
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化 

出題形式は大問6問、小問36問と、過去5年と同様であった。昨年と同様、第1問と第3問の小問が8問、その他が5問という形式であった。統計を読み取る形式の設問も例年通り2問出題された。そのうち第4問の問5では与えられた条件による判断推理が必要となっているが、グラフや統計の数値、および与えられた条件をもとに計算や推理をして選択肢を吟味すれば正解にたどりつける内容であった。格別の知識は要求されていないので、若干吟味に時間がかかる出題もあったが、あわてずに解けば解答に至ることができる。

ロールズ、シャッター通り商店街、ES細胞など、新課程で重視される事項、時事的要素や教科書には出ていない用語があったものの、全体としては時事的要素の占めるウエイトはそれほど高くない。倫理分野を除くほぼすべての出題が「政治・経済」分野を中心とした理論的事項の知識や理解に基づかないと解答できない出題であった。また一部の設問で教科書レベルを超えていたり、細かい学習が必要な事項も含まれているため、理論的事項の学習の徹底が要求されるものとなっている。また多くの受験生が得点源とする青年期の出題はあったが、倫理的要素は前年同様のウエイトであった。全体的に常識レベルで判断できる設問は昨年同様ほぼ存在しないため、主として「政治・経済」分野での着実な学習が要求される出題となった。

政治・経済が融合した出題傾向がより進められているため、大問内での出題範囲の広さにとまどう受験生が一定数いたと目される。また通常の設問形式よりも正答にたどりつきやすい適当でないものを選ぶ問題が昨年よりも大幅に減った。細かい内容を問う問題が目立ち、全体の難易度はやや難化したと言える。

年度

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2016

 

 

第1問

政治・経済総合問題

8

8

22

第2問

現代社会分野

5

5

14

第3問

環境問題

8

8

22

第4問

経済分野

5

5

14

第5問

青年期

5

5

14

第6問

国際社会

5

5

14

2015

 

 

第1問

権利と法制度

8

8

22

第2問

市場メカニズム

5

5

14

第3問

主権国家と地域経済統合

8

8

22

第4問

日本の環境・農業

5

5

14

第5問

情報化社会と人間

5

5

14

第6問

国際機構と人権

5

5

14

2014

 

 

第1問

日本の政治制度と経済

8

8

22

第2問

青年期

5

5

14

第3問

高齢化社会問題

8

8

22

第4問

国際の平和と安全

5

5

14

第5問

企業の役割

5

5

14

第6問

選挙と政党

5

5

14

2013

 

 

第1問

農産物

8

8

22

第2問

金融

5

5

14

第3問

政治制度

8

8

22

第4問

消費と雇用

5

5

14

第5問

青年期

5

5

14

第6問

国際問題

5

5

14

過去の平均点の推移

             
2015 2014 201320122011
58.99点58.32点 60.45点 52.10点 61.76点

センター試験の現代社会に対して、一般常識で対応できるという印象を持っている人がいるかもしれません。しかし例えば本年の傾向をみると、幅広い観点からさまざまな分野についてたずねる出題や、第4問や第6問でみられるような理論的事項に関するオーソドックスな出題が多数存在しています。つまり、時事的知識や常識だけではどうにもならない、「政治・経済」分野を中心としたテキストに基づく着実な学習成果が試されるものとなっています。特に制度の内容や確立の背景・流れを問う問題が多く出題されており、その傾向は今後も続くものと考えられます。
つまり、今後2年で、この傾向に対応するための学力を目指して少しずつ理解と知識を蓄積することで、本番で試験に対応することが容易となるのです。そのためにも、「教科書やテキストの学習」「センター試験過去問を解く」「時事への対応」の3本柱が必要となってきます。直前に3つ同時にこなすことは困難ですが、今から2年かけて習慣として確立することで、現代社会を得意科目にするだけではなく、幅広い常識が養われ、他の科目はもちろん、推薦、AO入試を含めた、小論文などにも通用する学力を育成することができます。

教科書やテキストの学習
現代社会に限らず、公民科目で最も危険なのは、時事的事項の名称だけをなんとなくニュースで見聞きして「知っている」気分になり、その背景や理論、歴史を知らないために選択肢で「知っている」単語に惑わされて正解にたどりつけない、という状態で本番を迎えてしまうことです。たとえば、第3問の問1の選択肢2に出てくる「リサイクル」という単語だけ知っていてもセンター試験では役に立たず、その機能・歴史・制度を理解していてはじめて試験に対応できるのです。「知っている」つもりになっている単語に関して、この理解を深めていくには、まず日々15分でも教科書・テキストにあたる努力を怠らないようにしましょう。これにより試験本番までに学習を仕上げる基本が身に付きます。現代社会の勝負は政経分野の基本的理解にあると考えると、早いうちに『名人の授業 新政治攻略』『名人の授業 新経済攻略』(東進ブックス)などで制度・しくみ・理論をしっかり押さえておくことが有効です。その上で、『現社ハンドブック』(東進ブックス)を一読できると良いでしょう。

過去問を解く
センター試験の現代社会では、知識がなくても対応できる統計問題などが出題されます。しかしその分、特殊な設問形式への対応を短時間で行う必要があります。過去問でセンターのレベルや形式に慣れましょう。一定の自信がついたところで2年生の段階から模試を受ければ、早いうちに弱点を知ることもできます。

時事問題への対応
時事的事項に日々接することで学習が進みます。知らないことが出たら、教科書や資料集にすぐあたって歴史や制度などの理論的事項と結び付けて理解する学習姿勢が大切です。『現代社会の最新時事』、『現代社会資料集』などにも触れておきましょう。今、このような問題が起こっているという事実を知るだけでも幅広い学力が養成できます。国際分野は地図で確認するなどの工夫もして、特に意識して学習しましょう。

出題形式に変化はないが、やや難化 


大問数
減少 | 変化なし | 増加 
設問数
減少 | 変化なし | 増加 
マーク数
減少 | 変化なし | 増加 
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化 

出題形式は大問6問、小問36問と、過去5年と同様であった。昨年と同様、第1問と第3問の小問が8問、その他が5問という形式であった。統計を読み取る形式の設問も例年通り2問出題された。そのうち第4問の問5では与えられた条件による判断推理が必要となっているが、グラフや統計の数値、および与えられた条件をもとに計算や推理をして選択肢を吟味すれば正解にたどりつける内容であった。格別の知識は要求されていないので、若干吟味に時間がかかる出題もあったが、あわてずに解けば解答に至ることができる。

ロールズ、シャッター通り商店街、ES細胞など、新課程で重視される事項、時事的要素や教科書には出ていない用語があったものの、全体としては時事的要素の占めるウエイトはそれほど高くない。倫理分野を除くほぼすべての出題が「政治・経済」分野を中心とした理論的事項の知識や理解に基づかないと解答できない出題であった。また一部の設問で教科書レベルを超えていたり、細かい学習が必要な事項も含まれているため、理論的事項の学習の徹底が要求されるものとなっている。また多くの受験生が得点源とする青年期の出題はあったが、倫理的要素は前年同様のウエイトであった。全体的に常識レベルで判断できる設問は昨年同様ほぼ存在しないため、主として「政治・経済」分野での着実な学習が要求される出題となった。

政治・経済が融合した出題傾向がより進められているため、大問内での出題範囲の広さにとまどう受験生が一定数いたと目される。また通常の設問形式よりも正答にたどりつきやすい適当でないものを選ぶ問題が昨年よりも大幅に減った。細かい内容を問う問題が目立ち、全体の難易度はやや難化したと言える。

年度

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2016

 

 

第1問

政治・経済総合問題

8

8

22

第2問

現代社会分野

5

5

14

第3問

環境問題

8

8

22

第4問

経済分野

5

5

14

第5問

青年期

5

5

14

第6問

国際社会

5

5

14

2015

 

 

第1問

権利と法制度

8

8

22

第2問

市場メカニズム

5

5

14

第3問

主権国家と地域経済統合

8

8

22

第4問

日本の環境・農業

5

5

14

第5問

情報化社会と人間

5

5

14

第6問

国際機構と人権

5

5

14

2014

 

 

第1問

日本の政治制度と経済

8

8

22

第2問

青年期

5

5

14

第3問

高齢化社会問題

8

8

22

第4問

国際の平和と安全

5

5

14

第5問

企業の役割

5

5

14

第6問

選挙と政党

5

5

14

2013

 

 

第1問

農産物

8

8

22

第2問

金融

5

5

14

第3問

政治制度

8

8

22

第4問

消費と雇用

5

5

14

第5問

青年期

5

5

14

第6問

国際問題

5

5

14

過去の平均点の推移

             
2015 2014 201320122011
58.99点58.32点 60.45点 52.10点 61.76点