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◆歴史的な出来事の「因果関係」を深く理解することを心がけながら、学習をすすめていこう!

(1)教科書を繰り返し「熟読」する習慣をつけよう!
形式の変化に惑わされることは全くありません。まずは教科書を繰り返し「熟読」する習慣をつけましょう。問われる知識は教科書から逸脱することはないからです。熟読する際に重視することは、読んでいる部分の時代を理解することに加えて、その時代に至るまでの歴史が展開されてきた経緯にも意識を向けることです。歴史を俯瞰しながら、時代の「変化」の過程をゆっくり丁寧にたどりながら確認していきましょう。

(2)多岐に及ぶ分野を関連づけて記憶していこう!
暗記作業に終始した学習では、思考力・洞察力を試す大学入学共通テストに対応できる本当の力は養われないといってよいでしょう。歴史は政治・外交・文化・社会経済などさまざまな要素が関連し合いながら成り立っています。それらの異なる分野の因果関係を深く理解することが、柔軟性のある思考力・洞察力を習得する大きなカギになります。これが大学入学共通テスト日本史Aで高得点を確保するための絶対条件と考えてください。また、専門分野を深く学ぶ大学の場では、「考える力」が何よりも求められます。日本史の学習を通じて「考える力」を今から養っていきましょう。

(3)図・地図・グラフが掲載されている資料集を活用しよう!
学習の際には「図・地図・グラフ」などが掲載されている資料集を必ず横において、逐一確認していきましょう。ひとつの歴史語句から、年号、関連性のある人物、さらに社会におよぼした影響、などをスラスラと想起できるようになるためには、強烈な「インパクト」とともに覚え、長期記憶につなげることが重要です。資料集を上手に活用して、視覚情報とともに理解することで、歴史上の人物・出来事・語句に対する印象を強くしていきましょう。

(4)東進の「共通テスト本番レベル模試・日本史B」を毎回受験しよう!
まず、何よりも大切なことは「大学入学共通テスト」の出題形式に慣れることです。そのために東進の「共通テスト本番レベル模試・日本史B」を毎回受験してください。日本史Bではありますが、試行調査からも出題形式は日本史Aと類似していることが予想されます。東進の共通テスト本番レベル模試試行調査の詳細な分析から得た情報を基にして、日本史に熟知した作題者によって出題されます。正解を導くための思考のプロセスを身体に染みこませることを目標に、定期的に受験本番同様の経験を積み重ねることで自信をつけていきましょう。

在日外国人や環境・エネルギー問題など時事的な問題が目立った。 


大問数
減少 | 変化なし | 増加 
設問数
減少 | 変化なし | 増加 
マーク数
減少 | 変化なし | 増加 
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化 

大問数5題、設問数32問はともに昨年度と同様で、日本史Bとの共通問題の配置(第2問・第4問)にも変更はなかった。在日外国人や移民、環境・エネルギー問題、または女性の社会における立場など、昨今、さかんに話題にされる時事的な問題がみられた。常に社会の出来事に関心を寄せていた受験生にとってみれば、落ち着いて解ける問題であったと思われる。

昨年の日本史Aと同様に図版などの視覚資料をともなう出題が随所にみられ、今年は昨年にはなかった地図問題が復活した。昨年出題された「表」を提示して読み取らせる問題が今年も第5問でみられた。また、第4問(日本史Bとの共通問題)では風刺漫画から歴史を考察させる出題もみられ、来年度から導入される共通テストを意識したとも考えられる。

出題形式は、空欄補充問題・年代整序問題・正誤判定問題などがバランス良く出題された。過去問演習を繰り返した受験生にとっては、しっかりと取り組める問題であったといえる。

出題範囲は、幕末から明治・大正・昭和・平成史と、日本史Aでみられるパターンが今年も踏襲された。出題範囲が限られていることもあり、「湾岸戦争」などの語句が今年も出題されていた。明治時代の比重が大きく、平成史は1990年代初頭まで話題が及んでおり、昨年の1990年代末の「新ガイドライン関連法」と比較すればややその範囲は狭まったが、網羅性を重視した学習が重要であることを改めて認識すべきだろう。令和と改元され平成時代が終焉を迎えたこともあり、新たに歴史を見直す動きが強くなっている平成史の学習に時間をかける必要がある。分野は政治・外交・社会経済史・文化史など多岐に及んでいたが、特に受験生の苦手とする社会経済史や文化史がやや増加したことから、これらの分野での得点力の差が明暗を分ける可能性が大きいと思われる。


年度 大問 出題分野 設問数 マーク数 配点
2020 第1問 日本における外国人(会話文) 6 6 20
第2問 幕末から明治前期の民衆運動 4 4 12
第3問 近代の都市 6 6 19
第4問 近現代の風刺漫画 8 8 24
第5問 近現代日本のエネルギー資源の調達と利用 8 8 25
2019 第1問 歴史のなかで音楽が果たした役割(会話文) 6 6 20
第2問 近世・近代における公家と華族 4 4 12
第3問 明治の浮世絵師・小林清親 6 6 19
第4問 近現代の日米関係 8 8 24
第5問 近現代の港湾 8 8 25
2018 第1問 紙幣に描かれた肖像・経済政策(会話文) 6 6 20
第2問 幕末から明治維新にかけての軍制改革と西洋医学 4 4 12
第3問 近世後期から近代における言論活動や表現活動 6 6 19
第4問 石橋湛山 8 8 24
第5問 近現代日本の流通業 8 8 25
2017 第1問 妖怪と現代科学(会話文) 6 6 20
第2問 幕末から明治期の大坂(大阪) 4 4 12
第3問 政治家 三島通庸 6 6 19
第4問 近現代の公園 8 8 24
第5問 昭和期の経済・社会 8 8 25
2016 第1問 近代日本における洋装(会話文) 6 6 20
第2問 明治期の地方制度 4 4 12
第3問 近代日本における動物と人間との関係 6 6 19
第4問 日本とオリンピックとのかかわり 8 8 24
第5問 大正期以降の日本における人々の労働 8 8 25

過去の平均点の推移

2020 2019 2018 2017 2016
44.93点 50.60点 46.19点 37.47点 40.81点

◆ひとつの知識から歴史を推察する力を養っていこう!

(1)身近にある歴史に興味・関心をもとう!
「日本史の学習が楽しい」と実感できるように、身近にある歴史に興味・関心をもっていきましょう。たとえば、自分の家や学校の周辺地域を歩いてみるだけでも、実は歴史的な出来事や史跡がある場所だった、と気づくことがよくあります。歴史を身近に感じる経験は、興味・関心をもつ重要なきっかけとなるでしょう。「なぜ」を問う大学共通テスト日本史A対策の第一歩は、興味・関心をもつことだと考えてください。

(2)ひとつの歴史語句からさまざまなことを推察する訓練を繰り返そう!
大学入学共通テストでは、センター試験以上に図版やグラフ・地図から得た情報をもとにしながら歴史を「推理・考察」する傾向が強まると予想されます。このような問題に対応するためには、何よりもまず教科書に記載されている内容を「今」から理解していくことが大切です。まず、教科書の巻末にある年表から時代の大枠をとらえてしまいましょう。教科書を読み進める際には個々の語句を暗記する作業に終始するのではなく、歴史を大局的な視野でとらえることに意識を集中させましょう。時代の学習が進むにつれ、前の時代から「何がどのように変化したのか」を分析していきましょう。

(3)今の学年は関係ない!東進模試にチャレンジしてみよう!
「2年生」という時間的余裕のある今から学習を計画的に進捗させていきましょう。3年生になる前までに、2000年代以降まで含めて一通り全時代の流れを理解することを目標にしましょう。その一助となるのが東進の共通テスト本番レベル模試です。「何がどのように出題されるのか」を把握できるとともに、歴史を理解することの意味に気づくはずです。「まだ2年生だから」というのは言い訳に過ぎません。是非、東進模試にチャレンジして思考力が問われる問題を解く醍醐味を実感してください。

在日外国人や環境・エネルギー問題など時事的な問題が目立った。 


大問数
減少 | 変化なし | 増加 
設問数
減少 | 変化なし | 増加 
マーク数
減少 | 変化なし | 増加 
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化 

大問数5題、設問数32問はともに昨年度と同様で、日本史Bとの共通問題の配置(第2問・第4問)にも変更はなかった。在日外国人や移民、環境・エネルギー問題、または女性の社会における立場など、昨今、さかんに話題にされる時事的な問題がみられた。常に社会の出来事に関心を寄せていた受験生にとってみれば、落ち着いて解ける問題であったと思われる。

昨年の日本史Aと同様に図版などの視覚資料をともなう出題が随所にみられ、今年は昨年にはなかった地図問題が復活した。昨年出題された「表」を提示して読み取らせる問題が今年も第5問でみられた。また、第4問(日本史Bとの共通問題)では風刺漫画から歴史を考察させる出題もみられ、来年度から導入される共通テストを意識したとも考えられる。

出題形式は、空欄補充問題・年代整序問題・正誤判定問題などがバランス良く出題された。過去問演習を繰り返した受験生にとっては、しっかりと取り組める問題であったといえる。

出題範囲は、幕末から明治・大正・昭和・平成史と、日本史Aでみられるパターンが今年も踏襲された。出題範囲が限られていることもあり、「湾岸戦争」などの語句が今年も出題されていた。明治時代の比重が大きく、平成史は1990年代初頭まで話題が及んでおり、昨年の1990年代末の「新ガイドライン関連法」と比較すればややその範囲は狭まったが、網羅性を重視した学習が重要であることを改めて認識すべきだろう。令和と改元され平成時代が終焉を迎えたこともあり、新たに歴史を見直す動きが強くなっている平成史の学習に時間をかける必要がある。分野は政治・外交・社会経済史・文化史など多岐に及んでいたが、特に受験生の苦手とする社会経済史や文化史がやや増加したことから、これらの分野での得点力の差が明暗を分ける可能性が大きいと思われる。


年度 大問 出題分野 設問数 マーク数 配点
2020 第1問 日本における外国人(会話文) 6 6 20
第2問 幕末から明治前期の民衆運動 4 4 12
第3問 近代の都市 6 6 19
第4問 近現代の風刺漫画 8 8 24
第5問 近現代日本のエネルギー資源の調達と利用 8 8 25
2019 第1問 歴史のなかで音楽が果たした役割(会話文) 6 6 20
第2問 近世・近代における公家と華族 4 4 12
第3問 明治の浮世絵師・小林清親 6 6 19
第4問 近現代の日米関係 8 8 24
第5問 近現代の港湾 8 8 25
2018 第1問 紙幣に描かれた肖像・経済政策(会話文) 6 6 20
第2問 幕末から明治維新にかけての軍制改革と西洋医学 4 4 12
第3問 近世後期から近代における言論活動や表現活動 6 6 19
第4問 石橋湛山 8 8 24
第5問 近現代日本の流通業 8 8 25
2017 第1問 妖怪と現代科学(会話文) 6 6 20
第2問 幕末から明治期の大坂(大阪) 4 4 12
第3問 政治家 三島通庸 6 6 19
第4問 近現代の公園 8 8 24
第5問 昭和期の経済・社会 8 8 25
2016 第1問 近代日本における洋装(会話文) 6 6 20
第2問 明治期の地方制度 4 4 12
第3問 近代日本における動物と人間との関係 6 6 19
第4問 日本とオリンピックとのかかわり 8 8 24
第5問 大正期以降の日本における人々の労働 8 8 25

過去の平均点の推移

2020 2019 2018 2017 2016
44.93点 50.60点 46.19点 37.47点 40.81点

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