◆大学入学共通テストとセンター試験について
2021年1月にこれまでのセンター試験にかわって大学入学共通テストが実施されます。皆さんが受験するときは、センター試験ではなく、大学入学共通テスト(新テスト)にかわります。そこで、「センター試験を受けても意味がない」と思うかもしれませんが、そうではありません。
大学入学共通テスト生物は、センター試験生物と同様、試験時間は60分ですが、内容は大きく異なります。大問は5題で、教科書の単元ごとの問題ではなく、総合問題が出題されます。また、平均得点率が50%とセンター試験(平均得点率60点に設定)よりも低く設定され、難度が高くなることが予想されます。知識問題では、単純に生物用語を問うものは一切なく、教科書の内容を理解しているかを問う文章選択問題が出題されます。これらの問題は生物用語を知っていることが前提になっていますので、用語を覚えなくてもいいというものではありません。むしろ、単純な用語を問う問題よりも難度は高いです。問題の主体は実験考察問題で、教科書の単元ごとではなく、総合問題になっていますので、教科書の全分野の理解が必要です。特に、仮説の設定など実験計画に関する出題は大学入学共通テスト独特のため、訓練が必要になるでしょう。
一方、2020年で終了するセンター試験ですが、大問は6題で、教科書の「生命現象と物質」・「生殖と発生」・「生物の環境応答」・「生物と環境」・「生物の進化と系統」の5つの単元からまんべんなく出題されます。つまり、センター試験は、教科書全体から幅広く出題され、平均得点率が60%に設定されており、大学入学共通テストよりも解きやすい問題となっています。約半分程度は基本的な知識問題で、教科書で学習する用語をしっかりと覚え、教科書に載っている実験内容と結論をきちんと整理していれば容易に解ける問題です。残りは、実験考察問題や計算問題です。これらは教科書の基本的な知識を土台にしています。大学入学共通テストよりもセンター試験の方が知識問題、基礎的な内容に寄っていますので、大学入学共通テストに臨む前段階の、教科書の内容の理解をチェックするのに、非常に優れたツールになります。過去のセンター試験を大いに活用して共通テストに備えましょう。
◆模試を活用しよう!
まずは、教科書の基本的な内容をしっかり学習していき、「全国統一高校生テスト」を含めて年間6回実施する、東進の「共通テスト本番レベル模試」を受験し、多くの問題演習を通して学習状況の確認をしていきましょう。
2021年1月にこれまでのセンター試験にかわって大学入学共通テストが実施されます。皆さんが受験するときは、センター試験ではなく、大学入学共通テスト(新テスト)にかわります。そこで、「センター試験を受けても意味がない」と思うかもしれませんが、そうではありません。
大学入学共通テスト生物は、センター試験生物と同様、試験時間は60分ですが、内容は大きく異なります。大問は5題で、教科書の単元ごとの問題ではなく、総合問題が出題されます。また、平均得点率が50%とセンター試験(平均得点率60点に設定)よりも低く設定され、難度が高くなることが予想されます。知識問題では、単純に生物用語を問うものは一切なく、教科書の内容を理解しているかを問う文章選択問題が出題されます。これらの問題は生物用語を知っていることが前提になっていますので、用語を覚えなくてもいいというものではありません。むしろ、単純な用語を問う問題よりも難度は高いです。問題の主体は実験考察問題で、教科書の単元ごとではなく、総合問題になっていますので、教科書の全分野の理解が必要です。特に、仮説の設定など実験計画に関する出題は大学入学共通テスト独特のため、訓練が必要になるでしょう。
一方、2020年で終了するセンター試験ですが、大問は6題で、教科書の「生命現象と物質」・「生殖と発生」・「生物の環境応答」・「生物と環境」・「生物の進化と系統」の5つの単元からまんべんなく出題されます。つまり、センター試験は、教科書全体から幅広く出題され、平均得点率が60%に設定されており、大学入学共通テストよりも解きやすい問題となっています。約半分程度は基本的な知識問題で、教科書で学習する用語をしっかりと覚え、教科書に載っている実験内容と結論をきちんと整理していれば容易に解ける問題です。残りは、実験考察問題や計算問題です。これらは教科書の基本的な知識を土台にしています。大学入学共通テストよりもセンター試験の方が知識問題、基礎的な内容に寄っていますので、大学入学共通テストに臨む前段階の、教科書の内容の理解をチェックするのに、非常に優れたツールになります。過去のセンター試験を大いに活用して共通テストに備えましょう。
◆模試を活用しよう!
まずは、教科書の基本的な内容をしっかり学習していき、「全国統一高校生テスト」を含めて年間6回実施する、東進の「共通テスト本番レベル模試」を受験し、多くの問題演習を通して学習状況の確認をしていきましょう。
知識問題が増加した。実験考察問題が平易なものが多いが、解きにくいものが散見され,難化。
大問数 | 減少 | 変化なし | 増加 |
設問数 | 減少 | 変化なし | 増加 |
マーク数 | 減少 | 変化なし | 増加 |
難易度 | 易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化 |
昨年と同様に、大問数は6題であり、第6問と第7問が選択問題である。設問数は第6問、第7問どちらを選択しても30問であり、昨年の26問よりも増加した。マーク数は第6問では34、第7問では35と,昨年(32)よりも増加した。知識問題は、生物の教科書の内容を押さえておけば解ける平易なものが多かったが,分量が増加した。実験考察問題の分量が多く、図・表などデータの量が増え、処理に時間がかかるだろう。また,実験の解釈が難しいものが散見され、全体として難化した。
大問 | 出題分野 | 設問数 | マーク数 | 配点 | ||
2020 | 第1問 | 生命現象と物質 | 5 | 5 | 18 | |
第2問 | 生殖と発生 | 5 | 5 | 18 | ||
第3問 | 生物の環境応答 | 6 | 6 | 18 | ||
第4問 | 生態と環境 | 5 | 8 | 18 | ||
第5問 | 生物の進化と系統 | 6 | 6 | 18 | ||
第6問 | 1問選択 | 生命現象と物質、および生物の環境応答 | 3 | 3 | 10 | |
第7問 | 生物の進化 | 3 | 4 | 10 | ||
2019 | 第1問 | 生命現象と物質 | 5 | 6 | 18 | |
第2問 | 生殖と発生 | 5 | 5 | 18 | ||
第3問 | 生物の環境応答 | 4 | 5 | 18 | ||
第4問 | 生態と環境 | 3 | 5 | 18 | ||
第5問 | 生物の進化と系統 | 6 | 8 | 18 | ||
第6問 | 1問選択 | DNAの複製と遺伝情報の転写・発現 | 3 | 3 | 10 | |
第7問 | 生物の種間関係 | 3 | 3 | 10 | ||
2018 | 第1問 | 生命現象と物質 | 6 | 6 | 18 | |
第2問 | 生殖と発生 | 4 | 6 | 18 | ||
第3問 | 生物の環境応答 | 5 | 7 | 18 | ||
第4問 | 生態と環境 | 5 | 6 | 18 | ||
第5問 | 生物の進化と系統 | 6 | 6 | 18 | ||
第6問 | 1問選択 | 遺伝子組換え実験 | 3 | 3 | 10 | |
第7問 | 生物の生態と進化 | 3 | 3 | 10 | ||
2017 | 第1問 | 生命現象と物質 | 5 | 6 | 18 | |
第2問 | 生殖と発生 | 5 | 7 | 18 | ||
第3問 | 生物の環境応答 | 6 | 6 | 18 | ||
第4問 | 生態と環境 | 5 | 6 | 18 | ||
第5問 | 生物の進化と系統 | 6 | 6 | 18 | ||
第6問 | 1問選択 | 細胞を構成する物質や細胞小器官を解析する研究技術 | 2 | 3 | 10 | |
第7問 | 生物多様性 | 3 | 4 | 10 | ||
2016 | 第1問 | 生命現象と物質 | 4 | 6 | 18 | |
第2問 | 生殖と発生 | 4 | 6 | 18 | ||
第3問 | 生物の環境応答 | 6 | 6 | 18 | ||
第4問 | 生態と環境 | 5 | 5 | 18 | ||
第5問 | 生物の進化と系統 | 4 | 6 | 18 | ||
第6問 | 1問選択 | イネ科植物の栽培と利用 | 3 | 3 | 10 | |
第7問 | 社会性昆虫の行動と進化 | 3 | 3 | 10 |
過去の平均点の推移
2020 | 2019 | 2018 | 2017 | 2016 |
---|---|---|---|---|
58.69点 | 62.89点 | 61.36点 | 68.97点 | 63.62点 |