◆「大学入学共通テスト」
皆さんが受験する2021年1月より、大学入学共通テストが始まります。2018年に行われた試行調査の問題を見ると、「倫理」や「政治・経済」では、その科目の知識をシンプルに問う問題は減少しています。その代わり、写真や絵画などの資料が示す趣旨を読み取り、その趣旨と科目の知識を組み合わせて空欄に当てはまる文章を選ぶというような、知識だけでなく思考力を求める問題形式が「政治・経済」はもちろん、特に「倫理」で増加しています。このような形式の問題に解答するには、短時間でさまざまな分野・事項の知識を引き出し、かつ、思考をまとめ上げることができなければならず、慣れが必要になります。
◆教科書の内容を確実に身につけよう
大学入学共通テストの「倫理」・「政治・経済」の問題形式は、センター試験と比べると大きく変わることが予想されます。とは言っても、基本となるのはやはり教科書の内容です。「倫理、政治・経済」は、「倫理」と「政治・経済」の2科目を学ぶ必要がありますが、両方合わせても世界史や日本史の教科書1冊程度ですから、格別に負担が重いということはありません。ですが、高校の授業では「倫理」と「政治・経済」が十分に学習できないケースもあるので、できるだけ早くから教科書の内容をしっかりマスターし、実践的なトレーニングを進めることが求められます。
◆暗記よりも内容理解を
「倫理」と「政治・経済」では、知識よりも一つ一つの内容の理解が大切です。社会科は暗記だと思っている受験生は考えを改めてください。大学入学共通テストでは、暗記的な知識ではなく、内容の理解を土台にした思考力を求める問題が多くなっています。ですから、倫理分野でも政治・経済分野でも、常に「なぜそうなるのか」という問題意識を持って学習を進める必要があります。まずは手垢で汚れるくらい何度も教科書や参考書を読み、用語の意味が分からなければ用語集を参照して、最終的には教科書の巻末の索引にある用語を見たらその内容を容易にイメージできるくらいにまで到達しましょう。
皆さんが受験する2021年1月より、大学入学共通テストが始まります。2018年に行われた試行調査の問題を見ると、「倫理」や「政治・経済」では、その科目の知識をシンプルに問う問題は減少しています。その代わり、写真や絵画などの資料が示す趣旨を読み取り、その趣旨と科目の知識を組み合わせて空欄に当てはまる文章を選ぶというような、知識だけでなく思考力を求める問題形式が「政治・経済」はもちろん、特に「倫理」で増加しています。このような形式の問題に解答するには、短時間でさまざまな分野・事項の知識を引き出し、かつ、思考をまとめ上げることができなければならず、慣れが必要になります。
◆教科書の内容を確実に身につけよう
大学入学共通テストの「倫理」・「政治・経済」の問題形式は、センター試験と比べると大きく変わることが予想されます。とは言っても、基本となるのはやはり教科書の内容です。「倫理、政治・経済」は、「倫理」と「政治・経済」の2科目を学ぶ必要がありますが、両方合わせても世界史や日本史の教科書1冊程度ですから、格別に負担が重いということはありません。ですが、高校の授業では「倫理」と「政治・経済」が十分に学習できないケースもあるので、できるだけ早くから教科書の内容をしっかりマスターし、実践的なトレーニングを進めることが求められます。
◆暗記よりも内容理解を
「倫理」と「政治・経済」では、知識よりも一つ一つの内容の理解が大切です。社会科は暗記だと思っている受験生は考えを改めてください。大学入学共通テストでは、暗記的な知識ではなく、内容の理解を土台にした思考力を求める問題が多くなっています。ですから、倫理分野でも政治・経済分野でも、常に「なぜそうなるのか」という問題意識を持って学習を進める必要があります。まずは手垢で汚れるくらい何度も教科書や参考書を読み、用語の意味が分からなければ用語集を参照して、最終的には教科書の巻末の索引にある用語を見たらその内容を容易にイメージできるくらいにまで到達しましょう。
大問構成は倫理分野、政治・経済分野から各3問。小設問はすべて「倫理」「政治・経済」単独からの流用。
大問数 | 減少 | 変化なし | 増加 |
設問数 | 減少 | 変化なし | 増加 |
マーク数 | 減少 | 変化なし | 増加 |
難易度 | 易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化 |
出題形式としては、倫理分野、政治・経済分野から大問が各3問ずつ計6問、小設問はすべて「倫理」・「政治・経済」単独科目と共通であったが、倫理分野が第3問で1問増えたため、全37問になった。本年度も「倫理」と「政治・経済」の全分野から網羅されるように設問が選択されている。したがって、倫理分野、政治・経済分野ともに十分な準備をしておかないと高得点は望めないであろう。昨年と同程度の難易度の問題が多く出題されており、難易度は昨年並みと思われる。
年度 | 大問 | 出題分野 | 設問数 | マーク数 | 配点 |
2020 | 第1問 | 現代社会分野・青年期分野 | 5 | 5 | 14 |
第2問 | 源流思想分野・日本思想分野 | 7 | 7 | 18 | |
第3問 | 源流思想分野・西洋近現代思想分野 | 7 | 7 | 18 | |
第4問 | 政治・経済総合問題 | 8 | 8 | 22 | |
第5問 | 今日の国際経済 | 5 | 5 | 14 | |
第6問 | 民主主義と各制度 | 5 | 5 | 14 | |
2019 | 第1問 | 現代社会分野・青年期分野 | 5 | 5 | 14 |
第2問 | 源流思想分野・日本思想分野 | 7 | 7 | 18 | |
第3問 | 源流思想分野・西洋近現代思想分野 | 6 | 6 | 18 | |
第4問 | 地域経済統合 | 8 | 8 | 22 | |
第5問 | 基本的人権 | 5 | 5 | 14 | |
第6問 | 地球環境問題 | 5 | 5 | 14 | |
2018 | 第1問 | 現代社会分野・青年期分野 | 5 | 5 | 14 |
第2問 | 源流思想分野・日本思想分野 | 7 | 7 | 18 | |
第3問 | 源流思想分野・西洋近現代思想分野 | 6 | 6 | 18 | |
第4問 | 政治・経済総合問題 | 8 | 8 | 22 | |
第5問 | 国際経済 | 5 | 5 | 14 | |
第6問 | 労働 | 5 | 5 | 14 | |
2017 | 第1問 | 現代社会分野・青年期分野 | 5 | 5 | 14 |
第2問 | 源流思想分野・日本思想分野 | 7 | 7 | 18 | |
第3問 | 源流思想分野・西洋近現代思想分野 | 7 | 7 | 18 | |
第4問 | 政治・経済総合問題 | 8 | 8 | 22 | |
第5問 | 民主政治 | 5 | 5 | 14 | |
第6問 | 貨幣 | 5 | 5 | 14 | |
2016 | 第1問 | 現代社会分野・青年期分野 | 5 | 5 | 14 |
第2問 | 源流思想分野・日本思想分野 | 7 | 7 | 18 | |
第3問 | 源流思想分野・西洋近現代思想分野 | 7 | 7 | 18 | |
第4問 | 政治・経済総合問題 | 8 | 8 | 22 | |
第5問 | 国際政治 | 5 | 5 | 14 | |
第6問 | 市場メカニズム | 5 | 5 | 14 |
過去の平均点の推移
2020 | 2019 | 2018 | 2017 | 2016 |
---|---|---|---|---|
66.39点 | 64.22点 | 73.08点 | 66.63点 | 60.50点 |