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◆センター試験・日本史Aは「近現代」の比重が大きいだけに、近現代の細かい知識にも注意しよう!

(1)時間は限られている! 1年後の本番に向けて計画的に学習をすすめよ!
学校行事や部活などもあるため、高3生が受験勉強に費やせる時間はどうしても限られてきます。日本史の受験勉強については、すでに始めている人もいれば、そうでない人もいるでしょう。明確な学習計画を立てていない人は、危機感をもち、「○月までに○○時代まで大まかに理解する」といった目標を今すぐたててください。たとえ理解度が十分でなかったとしても次のステップに進んでいきましょう。日本史の学習はペンキ塗りのような作業です。2度塗り・3度塗りするイメージで、本番までに何度も繰り返し学習するつもりでいてください。繰り返すたびに史実に対する理解度が深化していることを実感できるはずです。

(2)「教科書が最良の教材である」ことを認識しよう!
センター試験・日本史Aだけでなく、受験日本史全般にいえるのですが、「教科書が最良の教材である」ことを忘れないでください。写真・グラフなどの図版を用いた設問や史料問題への対策は、日本史Aで高得点を取るために不可欠です。多くの史料・資料は、教科書に掲載されているもののなかから「そのまま」出題されます。たとえ、初見史料や見慣れないグラフ・表などが出題されたとしても、教科書に掲載されている基本史料や写真などに十分目を通して慣れておくことでスムーズに対応できるようになります。教科書とどれだけ真剣にむきあっていたかが得点差につながります。

(3)「何」が「どう問われるのか」を体感しよう!
センター試験・日本史Bに比してセンター試験・日本史Aは前近代からの出題頻度が低いため、対策をたてやすいのですが、それでも全ての問題を解くためには網羅性を重視する必要があります。また、「教科書を精読する」作業ではどのような効果が得られるのかがわからないかもしれません。そこで、「大問6題で構成される日本史Aの問題のうち大問1題を解く→正答にたどり着くために必要な知識を教科書で確認する」といった作業を、通史の学習と並行して行っていくことを勧めます。日本史Aのもつ出題パターン、つまり「何」が「どう問われるのか」を把握できれば、教科書をどのように読んでいけばよいのかがわかるようになるとともに、教科書の重要性をあらためて認識できるはずです。

(4)タテとヨコの軸を意識しよう!
たとえば政治史の学習にとりくんでいるとします。「○○内閣の政策にはAやBがあった」と理解しました。その時、「当時の対外関係は? 社会経済は? 文化は?」などと思考してみてください。これがヨコの軸です。タテの軸とはテーマ史のことです。たとえば鎌倉時代における仏教について学習を終えたとしましょう。その時、「奈良時代や平安時代の仏教は?」などと思考してみてください。タテとヨコの軸を意識した学習を繰り返すことによって知識の網の目は細かいものとなり、取りこぼし(未習部分や忘れてしまった時代・分野)を解消することができます。

(5)模試を活用しよう!
本番と同じ環境を確保して学習を続けていくことは容易ではありません。そのため、「実践感覚をつかめないまま本番を迎えてしまった」という事態が生じることがあります。東進のセンター試験本番レベル模試は日本史Bですが、センター試験・日本史Bはセンター試験・日本史Aとの共通問題が大問6題中2題あります。緊張感の高まる本番と類似した環境で、どれだけ実力を発揮できるか、ぜひセンター試験本番レベル模試を活用してください。

経済史の比重が大幅に増加。経済的現象の理解度が「カギ」を握る。 


大問数
減少 | 変化なし | 増加 
設問数
減少 | 変化なし | 増加 
マーク数
減少 | 変化なし | 増加 
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化 

大問数6題、小問数34問は昨年度と同様。
特に近年増加傾向にあった地図・図版・グラフ・表を使用した問題は今年度も出題された。例年通り初見史料の出題もあり、全体的に通史学習で習得した知識を応用させて個々の史実を考察させる傾向が強まった。
出題範囲は例年通り幕末維新期・明治時代から戦後史までの近現代史だった。現代史の場合、過去の出題範囲からみて1990年代までの出題も考えられたが、今年度は1970年代までの出題にとどまった。
出題内容については政治・外交・経済・文化などの主要テーマのなかでも、今年度は経済史の出題が大幅に増加したことが特徴的であり、近現代史の経済的現象を詳細まで理解していないと正答にたどりつくことが難しい問題もみられた。新課程の教科書で、高度経済成長期の説明がより肉厚になったことも無関係ではないだろう。また、(1)第1問で2011年に国内ではじめてユネスコの世界記憶遺産に登録された炭鉱労働者山本作兵衛の絵画が出題されたこと、(2)第4問で現在の日本がかかえる人口問題が出題されたこと、(3)第5問(日本史B第6問との共通問題)で女流作家として活躍した林芙美子の人生について出題されたこと、などからは、時事的なことに関心をもつことの大切さを受験生に認知させようとする出題者の意図を感じることができる。

年度

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2015

 

 

第1問

日本の産業革命に関する調査報告

3

3

8

第2問

幕末維新期の政治・社会

6

6

18

第3問

明治期の立法機関

4

4

12

第4問

近代の人口調査

5

5

15

第5問

林芙美子とその時代

8

8

23

第6問

第一次世界大戦期から高度経済成長期にかけての日本の商社

8

8

24

2014

 

 

第1問

メディアの歴史

3

3

8

第2問

近世後期から明治初期の政治・社会

6

6

18

第3問

明治期の租税制度

4

4

12

第4問

明治期の宗教と社会

5

5

15

第5問

手塚治虫とその時代

8

8

23

第6問

1920年代以降の日本の政治・外交

8

8

24

2013

 

 

第1問

東京・上野の歴史

3

3

8

第2問

幕末から明治初期の政治・外交

6

6

18

第3問

明治期における特許制度

4

4

12

第4問

明治期の歴史学の展開

5

5

15

第5問

20世紀の日本における軍事と政治・経済・社会とのかかわり

8

8

23

第6問

昭和期の社会・文化

8

8

24

2012

 

 

第1問

地域の歴史と人々

3

3

8

第2問

近世後期から明治前期の政治・経済・社会

6

6

18

第3問

明治期における日本の領土とその支配

4

4

12

第4問

幕末期以降の貿易・商社

5

5

15

第5問

市川房枝とその時代

8

8

23

第6問

近現代の社会・文化

8

8

24


過去の平均点の推移

2014 2013 2012 2011 2010
47.70点 41.64点 48.74点 52.01点 48.42点

◆センター試験・日本史Aのもつ「近現代重視」といった特徴を把握した上で、学習を進めていこう!

(1)歴史に関係の深いニュースを積極的に見聞きすることで、日本史に興味をもとう!
「近現代重視のセンター試験・日本史Aで高得点がとれること」=「社会人としての素養が身についていること」です。日本史学習は受験のための一過性のものではないことを認識し、まずは「覚えることばかりで嫌」というイメージを払拭してみましょう。

(2)「教科書が最良の教材である」ことを認識しよう!
センター試験・日本史Aだけでなく、受験日本史全般にいえることですが、「教科書が最良の教材である」ことを忘れないでください。とはいえ、集中して教科書を精読することが困難な作業に感じられるのであれば、興味をもった人物や時代など,取り組みやすい作業から始めるなど工夫してみましょう。また、それぞれの時代の特徴を、大まかに理解しようとするイメージを強くもちつつ精読(もしくは通読)していきましょう。

(3)学習計画をたてよう!
「本番まではまだ時間がある」とはいえ、すぐに受験学年はやってきます。目標を定めておかなければ、何もしないままで受験学年を迎えてしまうことになります。そこで、「○月までに○○時代まで大まかに理解する」という目標をたてて、理解度がたとえ低かったとしても次のステップに進んでいくようにしましょう。日本史の学習はペンキ塗りのような作業です。2度塗り・3度塗りするイメージで、本番までに何度も繰り返し学習するつもりでいてください。いうまでもなく、繰り返すたびに史実に対する理解度は深化していきます。

(4)問題にとりくもう!
センター試験・日本史Bに比してセンター試験・日本史Aは前近代からの出題頻度が低いため、対策をたてやすいのですが、それでも全ての問題を解くためには網羅性を重視しなくてはいけません。また、「教科書を精読する」といった作業は具体性に欠ける印象をもつかもしれません。そこで、「大問6題で構成される日本史Aの問題のうち大問1題を解いてみる→その問題の正答にたどり着くために必要な知識などを教科書で確認する」といった作業を、通史の学習と並行して行っていくことを勧めます。日本史Aのもつ出題パターン、つまり「何」が「どう問われるのか」を把握できれば、教科書をどのように読んでいけばよいのかが見えてくるでしょう。

(5)タテとヨコの軸を意識しよう!
たとえば、政治史の学習にとりくんでいるとします。「○○内閣の政策にはAやBがあった」と理解しました。その時、「当時の対外関係は? 社会経済は? 文化は?」などと思考してみてください。これがヨコの軸です。タテの軸とはテーマ史のことです。たとえば鎌倉時代における仏教について学習を終えたとしましょう。その時、「奈良時代や平安時代の仏教は?」などと思考してみてください。タテとヨコの軸を意識した学習を繰り返すことによって知識の網の目は細かいものとなり、取りこぼし(未習部分や忘れてしまった時代・分野)を解消することができます。

経済史の比重が大幅に増加。経済的現象の理解度が「カギ」を握る。 


大問数
減少 | 変化なし | 増加 
設問数
減少 | 変化なし | 増加 
マーク数
減少 | 変化なし | 増加 
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化 

大問数6題、小問数34問は昨年度と同様。
特に近年増加傾向にあった地図・図版・グラフ・表を使用した問題は今年度も出題された。例年通り初見史料の出題もあり、全体的に通史学習で習得した知識を応用させて個々の史実を考察させる傾向が強まった。
出題範囲は例年通り幕末維新期・明治時代から戦後史までの近現代史だった。現代史の場合、過去の出題範囲からみて1990年代までの出題も考えられたが、今年度は1970年代までの出題にとどまった。
出題内容については政治・外交・経済・文化などの主要テーマのなかでも、今年度は経済史の出題が大幅に増加したことが特徴的であり、近現代史の経済的現象を詳細まで理解していないと正答にたどりつくことが難しい問題もみられた。新課程の教科書で、高度経済成長期の説明がより肉厚になったことも無関係ではないだろう。また、(1)第1問で2011年に国内ではじめてユネスコの世界記憶遺産に登録された炭鉱労働者山本作兵衛の絵画が出題されたこと、(2)第4問で現在の日本がかかえる人口問題が出題されたこと、(3)第5問(日本史B第6問との共通問題)で女流作家として活躍した林芙美子の人生について出題されたこと、などからは、時事的なことに関心をもつことの大切さを受験生に認知させようとする出題者の意図を感じることができる。

年度

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2015

 

 

第1問

日本の産業革命に関する調査報告

3

3

8

第2問

幕末維新期の政治・社会

6

6

18

第3問

明治期の立法機関

4

4

12

第4問

近代の人口調査

5

5

15

第5問

林芙美子とその時代

8

8

23

第6問

第一次世界大戦期から高度経済成長期にかけての日本の商社

8

8

24

2014

 

 

第1問

メディアの歴史

3

3

8

第2問

近世後期から明治初期の政治・社会

6

6

18

第3問

明治期の租税制度

4

4

12

第4問

明治期の宗教と社会

5

5

15

第5問

手塚治虫とその時代

8

8

23

第6問

1920年代以降の日本の政治・外交

8

8

24

2013

 

 

第1問

東京・上野の歴史

3

3

8

第2問

幕末から明治初期の政治・外交

6

6

18

第3問

明治期における特許制度

4

4

12

第4問

明治期の歴史学の展開

5

5

15

第5問

20世紀の日本における軍事と政治・経済・社会とのかかわり

8

8

23

第6問

昭和期の社会・文化

8

8

24

2012

 

 

第1問

地域の歴史と人々

3

3

8

第2問

近世後期から明治前期の政治・経済・社会

6

6

18

第3問

明治期における日本の領土とその支配

4

4

12

第4問

幕末期以降の貿易・商社

5

5

15

第5問

市川房枝とその時代

8

8

23

第6問

近現代の社会・文化

8

8

24


過去の平均点の推移

2014 2013 2012 2011 2010
47.70点 41.64点 48.74点 52.01点 48.42点