この体験記の関連キーワード
受験生という別の存在になるのでなく、自分が自分であるままに受験生になるしかない
三年になってからも部活動や生徒会活動があり、本格的な受験勉強を始めたのは八月から。基礎がなってないことが足を引っ張り、京大模試は直前までE判定。京大は二次試験の配点が大きいこともあり、内心現役合格は諦めていました。それでもそうはならず、合格に漕ぎつけられた理由は二つあると思っています。
一つ目は、共通テストに慣れていたことです。僕は一年から共通テスト本番レベル模試を受けて、その形式には早くから慣れていました。特に国語、数学、英語に触れられたことが大きかったと思います。問題形式、時間配分を早くにつかめた他、三年生の間の共通テスト対策で理科、社会に没頭でき、結果として共通テストでは目標の点数に達することができました。一年、二年の当時は面倒に感じていましたが、今となって振り返るとこれほど有益な経験もなかなかありません。後輩の皆さんも、ぜひ積極的に受けてみてほしいと思っています。
二つ目は、国語に執着したことです。国語、特に現代文は、明確な回答を見出すことが難しく、点数を上げるのが困難だとされる科目です。実際、京大入試においても「国語で差はつかない」というのがよく言われることでした。
しかし僕の場合、英語も数学もダメだったので国語で差をつけるよりほかなく、必死にいろんな教材を漁っていました。そんな中で出会ったのが、林修先生の京大対策国語現代文編です。その講座は本当に難しく、1.5倍速ではとても追えないどころか、何度も巻き戻してようやく先に進めるような具合だったのですが、そうして林先生の言葉を心から理解し、反芻できるまで食らいついていると、いつの間にか現代文が解けるようになっていました。あまりに進むのが遅かったために、結局最後まで受講しきることはできなかったのですが、本番の国語では落ち着いて取り組み、自信をもって答えることができました。進むのに大変な集中力を要しますが、根気を持って取り組めば十分に応えてくれる、珠玉の講座だったと思っています。
以上の二点や、他にも様々な人たちの応援で、僕は合格を果たすことができました。受験期は精神的に辛くなり、「なんでこれまで怠けていたんだ」という後悔にかられることも多かったです。しかし、いつだって勉強しなければならないのは未来でも過去でもなく、「今」の自分です。三年生になると受験生という別の存在になるのでなく、自分が自分であるままに受験生になるしかないのです。後輩の皆さんにも、必ずその時が来ます。僕はそのことを認識しようとせずに、自堕落な二年間を過ごしてしまいました。皆さんはどうか、そのことを忘れないでください。応援しています。
合格データ合格の秘訣を聞いてみました!
全ての科目を復習することは難しい方もいらっしゃるかもしれません。もちろん全て復習するのが望ましいのは確かですが、実際の形式になれることができるだけでも十分に価値のある模試だと考えています。
合格実績が図抜けており、通っている友人も多かったため。
【 京大対策国語 】
かなり難しく、1.5倍再生ではとても追いつけない内容です。しかし、一時停止と巻き戻しを繰り返し、林先生の言葉を心から理解し、反芻できるまで食らいついていると、いつの間にか解けるようになっていました。
【 京大対策世界史Ⅰ 東洋史編 】
世界史全体をある程度理解したうえで臨むべき講座ですが、多くの「穴」を埋めてくれるほか、学びそのものへの好奇心が掻き立てられる内容です。
【 スタンダード世界史Ⅰ~Ⅳ(諸地域世界の形成) 】
世界史の勉強にあって大事なことは、何であれ興味を持つことだと考えています。そのうえでこの講座は、用語や人物以前の世界史の基盤を整えるとともに、世界史の楽しさをこれでもかと教えてくれる講座です。