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2009年2月16日 19:05

あと10日

受験生の皆様いかがおすごしですか。東大特進コーススタッフで、文科Ⅰ類1年の西川昌孝です。ブログでは初めてお目にかかりますね。

駒場では2月初旬に大学の期末考査がありました。大学のテストというのは健康で文化的な生活さえしておれば何一つ恐るるに足らぬものであり・・・おっと周囲から石が飛んできたのでこの辺にしておきます。とにかく我々一年生のスタッフは現在のところは試験も終わり、東大特進の業務にいそしんでいる毎日であります。

もちろん僕もそうでありまして、先週から今週と結構な頻度で御茶ノ水のリーダー塾へ来ているのですが、自習室で熱心に勉強している受験生のみなさんを目にすると、「ぼくもがんばらなあかんな」と逆に元気を貰っています。あと10日です。

そろそろ本題に入りましょう。本題とはいっても繰り返しになりますが入試まであと10日、今更ながらうだうだと勉強の話をするつもりはありません。ただ一つ言うならば、体調にだけは気をつけてくださいといったところでしょうか。明日の東京は最低気温が1度です。不毛であります。

僕が今日述べようという話は、自らの受験当日、すなわち2008年2月25日と26日の話です。僕が受験生なら、この時期はこういう体験談が一番知りたかったからという理由もありますが、何より(自分で言うのもなんですが)僕は典型的に一日目に失敗した受験生であったわけで、そういう点を少しでも後輩の皆さんに教えてあげたいと思って、この話をさせていただきます。

僕は兵庫県の神戸市に住んでいたので、当然ながら東大受験のためには上京せねばなりません。ということで、入試前日に新幹線で東京に来たわけですが、その新幹線の中では世界史の最後の復習をしておきました。新神戸⇔東京間は3時間ほどあるのですが、ぶっ続けで一問一答をやっていましたね。もちろんそれ以前までに一問一答は潰していたのですが、それでも気になるものです。このように入試前にはヘンに自分の中で気になるところを押さえることがいいでしょう。受験と言うのはメンタルが大きくものをいう場です。入試直前はどうしても「ああ、あれもやっておけばよかった、これもやっておけばよかった。エーン」と思ってしまうものですが、その中でも少しでも潰しておくことは大事です。

さて、前日の夜は渋谷のホテルに泊まりました。受験時の宿は学校でまとめて手配してくださったので、学校の友人達も多く同じホテルに宿泊していました。だから比較的リラックスして―少々リラックスしすぎて気が抜けすぎたきらいも無きにしもあらずですが―過ごすことができました。やはりなんといっても頼りになるのは一緒に受験勉強を過ごしてきた仲間達です。

いよいよ当日です。僕は文系ですので駒場の話をします。本郷の話は乞うご期待ということで。入試の朝、駒場は人がゴミのように―おっと失礼―たくさんの人で正門前が埋め尽くされています。受験生はもちろん、その応援の親御さんや先生方、われらが東大特進をはじめとする各社予備校のスタッフ、さらには東京大学応援部もチアリーダーを引っさげて応援しています。非常にやかましいですし、ヘンに気持ちが昂ぶってしまうかもしれません。自分なりのリラックス方法を見つけておけばよいでしょう。それから、是非東大特進の旗の下へご参集ください。心が落ち着きますから。

大体試験開始一時間ほど前に席につきました。人生いろいろ、受験生もいろいろです。鬼の形相で数学の公式集をめくっている人、ぼけーっとしてペン回ししている人、友人と談笑している人、寝ている人などなど。しかし受験場においては自分との戦いであることを忘れてはなりません。絶対忘れてはなりません。今までの自分の努力を信じて、心静かに開戦を待ちましょう。

試験開始30分前には参考書などをしまうよう指示されます。そして国語が始まりました。去年の場合は古文・漢文がとっつきやすかったのでうろたえることはありませんでしたが、万が一分からない問題が出ても、「皆分からないんだ」と心に言い聞かせて耐えてください。数学などと違って国語というのは試験が終わった直後からすぐに愕然とするような出来に思えることはないので。(僕も去年は試験終了直後には「国語はまあ出来たやろ」と思っていて、合格後その自信は膨れ上がり自己採点80を高らかに宣言していたのですが、開示は53点でした。受かればええんです。)

国語が終わると昼食です。昼食時も人生いろいろ、受験生もいろいろですが、僕は悲しいかなコンビニ弁当を早々に食べ終わったあとキャンパス内をぶらぶらしていました。実は決して落ち着いていたわけではなく、内心は次の数学が不安で不安でたまりませんでした。皆さんは僕を反面教師にして、数学の前に過度に気負わないでください。気負うと僕のように悲劇に繋がります・・・。

では悲劇の話です。数学の試験が国語と同じように始まります。文系なので4問あります。「1問解けたら安心するよ!」と学校の先生も塾の先生も皆言っていました。僕もそう思っていました。1問解きました。一向に落ち着きません。落ち着かないどころか、更に悪いことに残りの3問がさっぱりわからないのです。オロオロ、クネクネ、ジタバタ、ポリポリ、イライラしてても分からないものは分かりません。そうしているうちに試験が終わりました。

「1完+α」が僕の数学の感触でした。試験が終わった瞬間100%落ちたと思いました。その後どうやってホテルに帰ったか覚えていません。気が付いたらホテルのベッドに座っていました。泣こうにも涙がでません。とにかく東大特進に電話しました。(昨年の東大特進生で最初に℡したのが僕だったそうです(笑))

スタッフの方になんとか励ましてはもらったものの、例の同じホテルの同級生ども(よりによって彼らは数学が得意な人揃いでした)が「俺3完半やった」「うわー俺3完や」とか話をしていたのを聞いていたので、もはや僕は絶望していました。(皆さんは決して自分が出来たとしてもそれを吹聴してはいけませんよ。)「もう神戸に帰ろうか」とも思いましたが、そういうわけにもいかないので、2日目の地歴と英語でやれるだけのことはやろうと気持ちを自分なりに切り替えました。一日目の夜は(月曜日だったので)水戸黄門を見てすぐに寝ました。当時の僕がヤケクソだったのか腹をくくっていたのか、どっちなのか自分でもわかりません。しかしいつまでもウジウジ悩まなかったことだけは良かったと思います。

二日目になりました。相変わらずキャンパス前は人が多いです。そんなこんなで地歴がはじまりました。地歴は得意科目だったし、自分なりの答案も書けたのですが、それでも数学の不出来があったので「よし、これで一安心」とは思えませんでした。おまけに地歴後の昼休みに例によってキャンパスを歩いていると、僕の学校でも一二を争うほどオツムの良い人が僕に握手を求めてきて「世界史の第論述過去最高に出来たわ!!!」とか言われました。(ちなみに開示結果は世界史だけ僕が彼に勝利していました。世の中そんなもんです。)繰り返しますが皆さんはたとえ出来たとしても言いふらしてはいけませぬ。

そして最後の英語です。リスニングの音質は悪いということはありません。特に駒場の5号館(文Ⅰですね)は綺麗な教室なのでとてもよく聞こえます。日頃の努力を信じて、最後まで僕は頑張りました。ああ、一つだけ。実は不毛なことに英語でもハサミで解答用紙を切り取る必要があるのですが、僕は忘れてしまい試験終了後試験官の冷たい視線を浴びる羽目になってしまいました。まあ最後の科目だからそこまでメンタル面に悪影響を与えることにはなりませんが(笑)

そんなこんなで僕の入試は終わりました。てっきり前期は落ちたと思っていましたが、私大に進学しようと思っていたので試験後は遊びほうけてました。これも皆さんは反面教師にせねばなりませんよ。しっかり後期の対策もしましょう!自宅に帰るまでが遠足なのと同様、合格発表までが受験ですから。

いかがでしたか?たいして役に立たなかった体験談だと思われたらお詫び申し上げます。しかしながら、僕が伝えたかったのはただ一点、決して諦めない姿勢を持つことが大事であるということなのです。一日目の終了後、リーダー塾には僕も含めてスタッフも居ます。万が一(そうではないことがBestなのは言うまでもないですが)一日目失敗してしまって気持ちがウワァーっとなってしまったときは電話を下さい。必ずいい方向に持っていくようにします。

残り少し。体調にだけはご自愛ください。

 

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