こんにちは。経済学部金融学科4年の近藤です。
このブログに登場するのは、なんと2年半ぶり(2014年12月以来)になります。ご無沙汰してしまい、申し訳ありません...
2年半前はピチピチの1年生スタッフでしたが、この間に前期教養学部文科Ⅱ類から経済学部に進学し、ついに4年生になってしまいました。
受験生時代の記憶は段々薄れつつありますが、その分大学生活についての知識は蓄えてきたので、校舎で見かけた時には気軽にお声掛けください!
ところで、東大を目指されている皆さんの中には、ゆくゆくは経済学部に進学したいという方も多いのではないでしょうか?実際、東大経済学部の人気は年々上昇していて、2年次に行われる進学選択においても多くの学生が経済学部を志望しています。
では、そんな経済学部で研究されている経済学とは一体どの様な学問なのでしょうか?高校のカリキュラムでしっかりと学習しないこともあって、経済学という学問に具体的なイメージをあまり持てていない人が少なくないかもしれません。(高校生時代の私も恥ずかしながらそうでした。)
そんな皆さんにぜひ一度読んでいただきたいのが、伊藤元重東京大学経済学部名誉教授(インタビュー時は経済学部長)のインタビュー記事です。ちなみに伊藤教授は、国際経済学を専門とされる著名な学者でありながら、政府の経済財政諮問会議の民間議員を務められるなど現実の政策立案にも深く携わられている方です。
https://www.ut-life.net/study/faculty/dean/eco-m.itoh
この記事の中で伊藤教授は、経済学には①数学 ②政策立案 ③経営 ④歴史 ⑤統計 の5つの側面があると仰っています。このように間口が広い学問であることも、経済学人気の1つの要因かもしれませんね。
私自身はというと、②政策立案 の側面が強い「マクロ経済学」を主に勉強しています。このマクロ経済学の世界で最も有名な人物といえば、間違いなくジョン・メイナード・ケインズでしょう。「修正資本主義」を唱え、アメリカの「フランクリン・ローズヴェルト大統領」による「ニューディール政策」に影響を与えた人物として、高校世界史でも重要な人物です。
現在でも天才経済学者として名高い彼ですが、意外にも受験勉強には苦労したそうです。ハロッドというケインズの弟子による『ケインズ伝』には、受験勉強中にケインズが友人に書いたこんな手紙が登場します。
「僕はいま、数学の基礎を慌てて習得しようと企てて、頭をぼんやりさせ(中略)、天よ、いずれの受験生にも助けを垂れたまえ。」
「僕は1日6時間、勉強し続けている。ほとんどその間中いやでたまらない。今日は安息日なので勉強はお休みだ! 僕はその方がいいと思っている。」
皆さんも共感する部分が多いのではないでしょうか?(1日6時間の勉強でそこまで弱音を吐かなくてもとは思いますが...)
いずれにしても、どの時代のどの国のどんな人であっても受験勉強は辛く苦しいものです。しかし、それから逃げていても良い結果は生まれません。夏休みも中盤に差し掛かり、中だるみする時期かもしれませんが、受験生の皆さんは適度な息抜きを挟みつつも、集中して頑張って欲しいなと思います。そして何か不安に思うことがあれば、是非東大特進コースにご相談ください!
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