こんにちは!医学部医学科5年の早川義浩です。
早いもので、もう6月です。そろそろ受験勉強にも火がついてくるころではないでしょうか。
10日には東大本番レベル模試があるので、是非、スパートをかけていきたいですね!
そして、明日の6月3日に御茶ノ水校の現代文の授業があるので、今回は現代文についてお話ししたいと思います。
といっても、具体的な解法などは授業などで聞いた方が良いと思いますので、極力それ以外の話にしようと思います。
まず、現代文にどのくらい重点を置けばいいのかわからない、という人もいると思います。東大特進で現代文を受講している人、そうでない人、いると思いますが、基本的にそこまで力を入れる必要はありません。
現代文というのはコストパフォーマンスが良くない科目です。例えば文理共通の第1問(40点満点)の場合、どんなに調子が悪くても、よほど難しくない限りは15前後取れると思います。逆に、かなり成績が良い人でも、35点取るのはものすごく難しいです。その差は20点であり、数学1問分で簡単にひっくり返ります。
なので、基本は授業ベースに過去問を解いていくというだけで十分です。古典や理科社会などのほうが伸びやすいとおもうので、そちらを重点的に勉強しましょう。
そして、実際の答案を採点しているうえで、ここを抑えれば得点は上がる、というポイントもあります。
例えば、
・指示語の指示内容は基本的に捉える。
・傍線部の「フレーム」を維持する。
・・・「△△だから、〇〇と◇◇を行う」という傍線部であれば、「▲▲だから、●●と◆◆を行う」などのように書く。これで、△△、〇〇、◇◇と同内容にあたる、▲▲・●●・◆◆を本文から探していく。
例:(春4-1-問5)「生のあり方が変化した」という内容の傍線部なので、「生のあり方」の内容メインでまとめる。
・理由を説明する問題は「~だからである」と明示されている部分を捉える。
・まずは周辺部から根拠を探す
非常にシンプルですが、これだけでも得点は大きく変わってきます。もちろんこれだけで解ける問題は少数ですが、このような単純なことが出来ているだけでも、受験生にそこまで後れを取ることはあまりないと思います。
復習の際にも「ここのポイントは最低限拾いたかった」「ここは厳しい」などの観点で問題を見直してみると良いと思います。
あとその他、形式的な面ですが、
・基本的には「どういうことか」は「~こと」、「なぜか」は「~から(ため、ので)」という文末で終わらせる。
・漢字を間違えない(特に本文中にあるもの)
春期で「熊」を「態」と書く人が結構いました。
「価値観」「捉える、促す」なども間違えやすいので、注意しましょう。
・字は丁寧に(読みにくいとそれだけで心象が悪いです)
・基本的には1行に書く字数は何文字でもOK。ただし読める範囲で。
・二行書き、はみだしはNG。欄外にメモしてもいいが、提出する時はそれを残さない。
などでしょうか。とくに問題文で禁止されていることは0点になり得るので注意しましょう。読みやすい答案はそれだけで心象が良いです。
最後に、模試や問題集とのかかわり方です。
正直これに関しては賛否両論ありますし、「模試の結果は全く気にしない」という方もいます。
しかし、やはり時間とお金をかけて受ける以上、完全に無視というのももったいないと思います。
どの模試に関しても言えることですが、良い問題と悪い問題というのはどうしても存在してきます。その中で、良い問題については復習すれば自分が得られるものは十分にあります。(復習のやり方についてはこの間の髙木さんの記事を参照してみてください)
一方で、どうしても解説を読んでも納得がいかないものもあります。そういうものは深入りせずに放っておけばいいと思います。
一概に「模試だから~」「過去問だから~」と決めつけるのではなく、自分にとって得られるものは何か、を吟味することが重要だと思います。
問題集に関しては、先ほど述べたとおり、コスパの悪い科目である現代文で過去問以外に手を出す必要性はあまり感じませんが、やはり同様に問題を解いたなら、自分に活用できる面を少しでも探していく姿勢が大事だと思います。
大体のポイントはこのような感じになります。現代文はどうしても点数が取れない時もありますし、林先生の授業を受けている人は、「こんなポイントも取れないなんてありえないよね~!」みたいなことを聞いて萎えることもあるかもしれません。
しかし長いスパンできちんと復習していけば少しずつ伸びていく科目でもあると思いますので、めげずに頑張って下さい!
そして、今後東大特進の現代文の授業にちょくちょく現れるとおもいますので、見かけた際はよろしくお願いします!
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