こんにちは、同じく先週に続いての登場となります。1年の宋です。
東京に引っ越してから自炊しているのですが、キューブ型の鍋スープって本当に便利ですよね。普通のスープだと二~三人前が一般的で一人でお鍋をするにはちょっと大きすぎて困ってしまいます。その点、キューブ型であればひとり分から調整できて、濃さも自由自在!もはや一人鍋には必須ではないかと最近思っています。
さて、今回は「東大理系1年の必修科目全紹介!」第2弾としまして今回はAセメスターに受講している講義をご紹介させていただきます。
前回も書きましたが、再度東大のシステムを説明します。東大は2学期制を取っており前半の学期をSセメスター(通称Sセメ)、後半の学期をAセメスター(通称Aセメ)と言います。また、各セメスターは2つのタームに分かれており、Sセメスター、AセメスターそれぞれS1ターム、S2タームとA1ターム、A2タームと呼ばれています。東大の多くの科目はセメスター(またはターム)ごとに開講され、必修科目の場合事前に開講するセメスター(またはターム)、曜日、時間があらかじめ決まっています。(今から紹介する必修科目の多くは選択言語によって割り振られたクラスごとに受講します。そのため東大のクラスは高校の時のような感じでみんなかなり仲良くなります。)
実際に受講した(している)科目は全部で以下の通りです。
・英語一列
・英語二列W(ALESS)
・中国語一列②
・線形代数学2
・微分積分学2
・電磁気学A
・構造化学
・生命科学Ⅱ
・基礎物理学実験・基礎化学実験
・身体運動・健康科学実習Ⅱ
では一科目ずつご紹介していきますね。
・英語一列(開講時期:A2ターム)
教養英語読本という教科書を読んでいく授業です。私はSセメスターの成績はしっかりと「可」(*1)だったので、再度無事G3になりました。授業内容としては前回のSセメスターとほとんど変わらないですが、担当教員ごとに少しずつ教え方が変わってきます。私の授業についてご紹介します。予習として教科書の本文を読みクラスメイトと疑問点を交換し合います。講義では教員の与えた教科書に即したテーマや本文の疑問点をクラスメイトとディスカッションします。課題として本文のテーマに沿った内容について英語でエッセイを書くように求められます。そしてクラスメイト間で書いたエッセイを採点しあいます。
(*1:東大の成績評価は良い順から優上、優、良、可、不可の5段階があります。このうち不可は単位を取得できず、再度単位を取得する必要があります。よって可は単位を取得した中では最も低い評価となります。)
・英語二列W(ALESS)(開講時期:Aセメスター)
皆さんも噂ぐらいは聞いたことがあるかもしれません。英語で論文を書く授業です。セメスターを使って論文の構造や実験の仕方、引用の表記等々論文を書くのに必要なスキルをすべて身に着けることが出来ます。授業は少人数制のクラスで行われ、自分の書いたセクションごとにクラスメイトにみてもらいフィードバックをもらうことで論文の質を上げていくことができます。東大生といえどもこれまで英語で論文を書いた経験はほとんどないので、教員が手取り足取り教えてくれるとはいえ、この授業に大勢の東大生が苦しめられることになります。
・中国語一列②(開講時期:Aセメスター)
第二外国語の授業です。教員が同じということもありSセメスターの中国語一列と講義内容は変わりません。
・線形代数学2(開講時期:Aセメスター)
Sセメスターの線形代数学1に引き続き、おもに行列式の性質や余因子展開や固有値について扱っています。
・微分積分学2(開講時期:Aセメスター))
こちらもSセメスターの微分積分学1に引き続き、おもに重積分や全微分について扱っています。
・電磁気学A(開講時期:Aセメスター)
高校時代に学習した電磁気学について微積分学を用いて再度学び直しました。高校時代に苑田先生の授業を受けていた方は苑田先生の授業でやっている内容を再度捉えなおしている感じに近いと思います。
・構造化学(開講時期:Aセメスター)
量子化学と呼ばれる分野の入門を扱います。Sセメスターで開講している総合科目である基礎化学はこの授業で学生があまりにも単位を取得できないから開講された、と噂されているほど難しい授業です。私もあまり理解できていないので今学期は頑張らねば、と思っています...
・生命科学Ⅱ(開講時期:Aセメスター)
Sセメスターから引き続いて、分子生物学を扱いました。
・基礎物理学実験・基礎化学実験(開講時期:Aセメスター)
理科二・三類の学生はタームごとに基礎物理学実験と基礎化学実験を行います。私は前半のA1タームに物理、後半のA2タームに化学を行います。まだ化学実験の方は行っていないので物理実験の授業の行い方を説明します。物理実験ではオシロスコープ、GM計数管による壊変率の測定、磁束密度の測定を行いました。実験は2週間を一つのサイクルとして行われます。事前に教科書を読み予習問題や実験の流れについて事前に把握しておきます。1週目は対面で実際に器具に触れ、データの測定を中心に行います。2週目はオンラインで教員から与えられたデータをもとに主にデータの解析を中心に行います。2週目終了後データの測定や解析などをノートにまとめそれを提出します。
・身体運動・健康科学実習Ⅱ(開講時期:Aセメスター)
いわゆる保健体育の科目です。例年はスポーツを選択して90分程度運動するだけでした。Aセメスターでは隔週で対面で実際に運動することも始まりました。
以上がAセメスターで開講される必修の授業です!
来年度以降授業がどのように行われるのかはわかりませんが、大体の内容をこれでつかんでくれたら幸いです。
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