お久しぶりです。2年生スタッフの酒井です。このところ受験生向けの科目別勉強法記事が続いたので,今回は高校2年生、1年生のこの時期における受験勉強へのリソース配分について書きます。 

 そもそも今の段階で受験勉強に全振りしている方は少ないと思います。とりわけ高校1年生の方は、文化祭や体育祭があったり、(このご時世でなければ)友人と遊びに出かけたり、むしろ勉強以外の要素が生活の中心となっているのではないでしょうか。

 もちろんそれで構わないのですが、各人の立っているライン、及び各人の受験勉強のセンスはばらばらであるということには十分留意してください。受験学年になれば、多くの人が受験勉強に8割方のリソースを割くようになるため、センス、才能、あるいは要領の良さといった向上させ難いものが進捗具合を左右します。また、同程度のセンスetcがあった場合でも、高3時点でのスタートラインが違えば追いつけるはずがありません。

 例えばここにA、B、Cという、高1時点での学力が等しい3人の高校3年生がいたとしましょう。Aは抜群のセンスをもっているものの、2年生までは一切受験勉強にタッチしていません。Bはセンスにおいては普通であり、2年生の間少し(2割ほどのリソースを割いて)受験勉強に取り組んでいました。一方Cはあまり要領が良くないものの、2年生までの2年間、5割ほどのリソースを割いて受験対策をしていました。
 
 ここで「センス」を定量的に評価する為、三人の進捗(模試での偏差値の伸びなど)とリソース(勉強に割いた時間)の比をa,b,cとし、a:b:c=2:1.5:1とでもしましょう。また、1年間のリソース総量をTとおきます。この場合、各人の3年生スタート時の進捗はそれぞれ0,0.3cT,cTと求められます。ここから1年間各人が8割のリソースを割いて勉強したとすると、最終的な進捗はそれぞれ1.6cT,1.5cT,1.8cTとなります。つまり、最終的な学力はC>A>Bの順になるということです。AはセンスでBを追い抜いたものの、はるか前を走っていたCには及ばなかったということですね。

 もちろんこのモデルは恣意的に、つまり最終結果ありきで作ったものです。しかしながら実際、高1時点では並んでいた3人が合格発表の日に明暗が分かれた、というような事例は枚挙のいとまがありません。

 高2、高1生の皆さんには、受験学年になってからの巻き返しは相当のセンスが無い限り厳しいものであるという認識を持っていただき、現時点での自分の進捗、及び受験勉強におけるセンスを、例えば模試等を活用して客観的に分析した上で、学校行事や友人関係の重要性と比較勘考し、勉強へのリソース配分を見直して欲しいと願います。

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