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お久しぶりです。石川です。暑いっすね。熱中症にはくれぐれも気を付けてくださいね。なお東大特進コースの各校舎では、生徒の皆さんを熱中症にさせては絶対にならん、との思いから、冷房を低い温度でガンッガンに使用しております。寒かったらいつでもスタッフになんなりとお申し付けくださいませ。

前編を読んで、後編が上がるのを待ち望んでいた方(if any)、お待たせいたしました。(前編をまだ読んでいない方→ http://www.toshin.com/hs/todai_tokushin/kaiin/school_blog/2019/08/tlp-1.php )

2週間ほど前に書いた前編では、自他ともに認める東大一特殊なクラス、インタークラスについてのお話をしました。今回はその続きとして、私が属するクラスでもある理系中国語TLPクラスについて触れさせていただきます。


TLPとはTrilingual Programの略であり、ざっくり言えば初修外国語(スペイン語やフランス語などの、いわゆる「二外」)をガッツリやりましょー、というプログラムです。概要については以前に宇野さんが書かれた記事があるので( http://www.toshin.com/hs/todai_tokushin/kaiin/school_blog/2019/06/tlp.php )、そちらも参照してみてください。ちなみに私はこんなエラそうなツラをして記事を書いていますが、期末試験の英語の出来がそれほどよくなかった気がするので、AセメスターでもTLPに残留できているかどうかは正直怪しいです(実はAセメスターに移るときに、TLPは一部メンバーの入れ替えが行なわれます)。悲しき東大生の断末魔のイキリかなんかだと思って読んでみてください。ここでは、理系中国語TLPで行われる授業とは具体的にどんなものなのか、ということを、授業別でお伝えしようと思います。(9/24追記:中国語TLPだけはメンバー入れ替えがありませんでした!!ただし英語のクラスはちゃんと降格してましたけど。)

・中国語一列(火1)・二列(木4)
一列・二列は東大の1年生が全員履修する、いわゆる「普通の」二外の授業で、基礎的な文法を1年かけてみっちりやります。(進度はTLPクラスのほうが少し早いようですが)扱う内容は全員共通で、教科書もクラスを問わず同じものを使用します。なのに試験問題だけはなぜかTLP生専用の激ムズ問題でした。許さん。
なぜ一列・二列と呼ばれているかというと、成績表で点数が表示されるとき、その場所がそれぞれ1列目と2列目だったからなんだそうな。

・中国語初級(インテンシヴ)(火2)
ひたすらに中国語のスピーキングをする授業です。日本人の外国語学習は(ある意味で正しいのですが)どうしてもリーディング中心になりがちで、スピーキングなどの力が置いて行かれがちなので、そちらの「発信能力」をつけることを目標とした授業です。現地でめちゃめちゃ使えそうな文リスト:「请你慢慢说」「这儿有没有卫生间?」「太贵了!便宜点儿」
ちなみにテストも一部スピーキングなのですが、私はものの見事に爆死し申し上げました。合掌。

・中国語初級(インテンシヴ)(木3)
こちらは100%リスニングです。中国語という言語は、文法は多言語と比べて易しいのですが、発音やその聞き取りが非常に難しく(同じ発音でも声の高さが変わるだけで「買う」が「売る」になったり、「渋谷」と言ったつもりが「四谷」になったり......など)、慣れるまでに相当の時間を要します。その力を独自編集のテキストで鍛え上げよう、という授業になっています。テストも全部リスニングです。

・中国語初級(表現練習)(金2)
こちらは一列・二列で習った文法を基礎にして長文を読むことで、読解力の養成やさらなる中国語の語彙力の増強を図る授業です。フライトアテンダントが「空姐」であり、レッドブルは「红牛」であり、アンパンマンは「面包超人」である、ということを教えてくれるのは数ある駒場の授業の中でもここだけでしょう。

ちなみに、TLPのメンバーがみんなで固まって1つのTLPクラスを作り上げているのは実は中国語だけで、ほかの言語のTLP受講者はふつうの初修クラスの中にちらほらいて、彼ら彼女らだけでその授業に出向いているようです。そういう意味でも、中国語TLPは、最も身近にTLPメンバーを感じられるクラスだといえるでしょう。
さて、そんなTLPクラスにはどんな人がいるかというと......帰国か留学経験者がいっぱいいます。それもそのはず。今年のTLPの最低点はたしか91点だったので、海外経験なしの純ジャパがTLPクラスの門を叩くためには、朝永くんみたいにぶっ飛んだ勉強のセンスを持っているか、私みたいに本番ですさまじい強運を発揮するかの2択を迫られます。ただ逆に言えば、そういう狭き門を目指してきた人の集団なので、クラス全体のモチベーションは非常に高く、周りのレベルについていこうとするだけで、中国語のスキルは自然にどんどんついていきます。


......さて、ここまでタイトルにもある「怪奇な現象」について、全く触れていませんでした。それは何か?
実は今年、理系中国語TLPのクラスが、インタークラスに編入されたのです。TLPからしてみれば、既習中国語がクラスメイトとしていてくれるのはとても心強いですし、日常会話の練習、文章の添削、それからめんどくさい宿題をちょっぴりカンニングしたりと、あらゆる場面で活躍してくれます。インタークラスからみれば、例年20数人の少人数クラスだったところにTLPが加わり、50名ほどのクラスとなったことで、一気ににぎやかなクラスになりました。人数の暴力によって五月祭で2店舗出店したり、前編でお話した大コンパがインターの人々であふれかえったり、など、色々と楽しくやっています。東大の教務課にしては珍しくナイスな改革といえるでしょう。

この状態がこれからも続くのかどうか確証は持てませんが、これほどまでにお互いに好影響を及ぼし合っていることを考えれば、ひょっとしたら来年以降もインターと理系中国語TLPは同じクラスであり続けるのかもしれません。

あなたも中国語TLPに向けて頑張ってみませんか?上で語り尽くしたように、TLPクラスには魅力にあふれた、あなたを成長させてくれるような優秀な学生がたくさんいます。そして何より、TLPを目指して頑張る今のあなたの努力そのものが、あなたの人生をよりよくする財産となってくれるでしょう。お待ちしています。



......それとも、今から二外をやりまくり、既習としてインターにいらっしゃいますか?




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