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指定校推薦はチャンスを増やすに過ぎないという心持ちでいた
しかし、それまでの人生で一度も受験を経験したことのない私にとって、受験勉強など未知の領域だった。だからこそ、志望校の決定や模試の取り組み方、勉強の進め方などの手助けをしてくださった担任助手の方々にはとても感謝している。特に、入学から一年半ほど、一番長く担当してくださった方には受験の先にあることもたくさん教わった。志望校合格はゴールではなく、あくまで人生の通過点にすぎないこと。批判的な考えも怠らない視野の広さ。将来の展望をイメージし、そのために何をすべきか考えること。そんな風に、受験の先輩としてだけでなく、人生の先輩として、担任助手の方々はサポートしてくださると思う。
次に、東進は自主性が養われる場だと感じた。決まった時間に先生が教室に入ってくるわけではないからわざわざ登校しなくとも欠席にはならない。受講計画を立てれどやらなくても済むし、高速マスター基礎力養成講座で単語を覚えなくともペナルティはない。ただ、自分でやろうとしなければ何も変わらないのだと学んだ。正直に言うと、完璧に自分を律することは最後までできなかったのだが、自主性を持って行動することの大切さと難しさを受験を通して実感できたと思う。また、模試の成績から自分に足りていない要素を見極め、改善するために何をすべきなのかを考慮するといった自分を客観視する力と課題発見力が養われた。
私は、指定校推薦を使って志望校から合格をいただいた。一番安堵したのは、校内選考を通過したときだった。ずっと、指定校推薦はチャンスを増やすに過ぎないという心持ちでいたのだが、いざとなるとここで決めたいという気持ちが強くなっていたように思う。夏休みの間に伸びなかった科目があったことに加えて、貴重な長期休みが終わってしまうという危機感と焦りがあった。だからこそ、タスクフォーカスを徹底すべきだと感じた。先生による評価もまわりの出願状況も自分ではどうすることもできない外的要因だ。指定校の枠を第一志望として狙う人もそうでない人も、自分にできる最善、すなわち学校での好成績維持と一般受験対策、そして指定校はあくまでチャンスを増やすものというセルフコントロールを怠らないよう努めるべきだと思う。そうすることで、受験の選択肢が広がるのだ。
校内選考を通過してからは、自分が学校を代表しているという責任感が芽生えた。志望していた大学で学べることを本当に心待ちにしているし、自分がそこに進学できるという事実は嬉しかった。ただ、自分の学力が一般で入学する人のそれと乖離している科目があることを自覚していたからこそ、少し怖かった。指定校で行く以上へまはできないのだと思うと、合格で終わりではない、彼らと同等の学力が必要だと今も感じている。
高校三年の二月に志望校に合格するという期限があり、大きく明確な目標をもって何かに取り組むということ自体初めての経験だった。成績が伸び悩んだり、周りと比べて焦ってしまうこともあったが、その分精神的な成長ができた。最終的には推薦で進学先が決まり、一般選抜は経験せずに終わったが、それまでの受験勉強を通して得たものは私の糧になっている。
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担任助手の方と面談し、言語化することで、自分の考えていることが整理される。あまりまとまっていなかった勉強の計画を具体的にしたり、漠然とした不安を軽減する機会になると思う。
記述式なため、自分の本来の実力が測れる。共通テスト本番レベル模試よりも時間に余裕があったので、落としてはいけない問題をしっかりとるということを意識して取り組んでいた。
親の勧めで全国統一中学生テストを受け、結果が芳しくなかったので東進の体験講座を受講することになったのがきっかけ。自分のペースで受講を進められることや、映像による授業で巻き戻しができること、東進に通っている友達がいて安心感があったことが入学の決め手となった。下北沢ならではという意味では、立地も魅力的だった。通学路の途中で駅からも近く、カフェなども多い点がよかった。
一週間のマスターや受講数を発表する形式のチームミーティングでは、周りの受講数等を少し意識することで、自分が堕落しないモチベーションにできる。また、チームの人と勉強や受験以外のことも談笑できる場だったので、息抜きにもなっていた。
トップリーダーと学ぶワークショップでは、自分の進路や学びたいことについて考える機会になっていた。講師の方のお話を聞いたり、グループでディスカッションすることで自分の視野を広げるきっかけになった。
長期間スランプのようになってしまうことはなかったが、模試の後や考えてもわからない問題に直面した時は気分が沈んだり、苛立ったりしてしまうこともあった。危機感を感じてどうしようとか勉強したのになんでなどと思ったら、まずはそのマイナスな感情から解放されるようにしていた。音楽を聴いたり、本や漫画を読んでいったん現実から離れた後、冷静になって課題と解決策を探っていた。マイナスな感情下ではあまり勉強もはかどらなかった。
志望校のパンフレットやホームページを定期的にみていた。色々な大学のカリキュラムや研究内容を調べると、似たような学科名でも各大学ごとの特徴や違いがわかってくる。そうすることで、「こんなことができるから、この志望校で勉強したい」という思いが強くなり、それがモチベーションに繋がっていた。
自分の学びたい分野を研究している大学を志望校として選んだ。また、受験科目や配点も考慮した。
学力以外の面でも自分を成長させてくれたもの。「高校3年の2月に志望校に合格する」というタイムリミットがあり、ここまで大きく明確な目標を持って何かに取り組むこと自体初めての経験だった。成績が伸び悩んだり、周りと比べて焦ってしまうこともあったが、その分精神的な成長ができた。最終的には推薦で進学先が決まり、一般選抜は受けずに終わったが、それまでの受験勉強を通して探求心や課題発見力、自分を客観視する力が養われたと思う。
高速マスター基礎力養成講座
毎日1ステージなどと決めてコツコツ進めていくことで、勉強の習慣化を会得できた。英語に関しては、音声を聞いて発音をわからないままにしないようにしていた。また、マスター英文法では、自然とイディオムを覚えることができた。
東進模試
返却が早い。自己採点だけでなく、記憶があるうちにデータとして可視化されるので復習や予定を立てるのに役立つ。
志望校別単元ジャンル演習講座
細かくレベル分けされているので、苦手な単元を基礎から段階的にやり直すこともできる。また、復習を丁寧に行うにあたって、解説や関連した講座が提供されるのがよかった。
【 スタンダード化学 有機化学 】
説明が詳しい。細かい知識を問われる有機分野では、このテキストが最適だと感じた。また、練習問題の難易度も基礎的なものから応用的なものまで幅広く載っている。
【 受験数学Ⅰ・A/Ⅱ・B(応用) 】
実際の入試のように、問題の流れを意識した問題構成だった。単元をまたいだ問題などもあり、実践的かつ定番の問題を解くことができる。