これは、オーストリア出身の経営学者であるピーター・ドラッカーの言葉です。

ピーター・ドラッカーは人類史上初めてマネジメントという分野を体系化した人といて知られています。それゆえに「マネジメントの発明者」や「マネジメントの父」と呼ばれています。「マネジメント」という書籍を出版した際には、その中で自身のことを「社会生態学者」と呼び、大きな歴史の流れと社会全体の中で組織を捉え、マネジメントのあり方を論じました。並外れた知識量と頭脳の明晰さにより、物事の本質を見極める鋭さは経営学者の中でも群を抜いており、世界の経済界に大きな影響を与えた存在です。

みなさんは人に教えるという経験をしたことがありますか？

友達に勉強を教える、部活で後輩にアドバイスするなど、様々な場面で「教える」経験をしていると思います。「人に教える」という行為は、実は物事を修得する一番の近道です。自分自身が本当に理解できていないと、他人に教えることはできません。また、相手にわかるように筋道を立てて説明する中で、理解が曖昧な部分や改善すべきポイントに気づくこともあります。このように「人に教える」ことは自分自身の成長にもつながります。

この言葉には「人の成長の助けになろうとすることほど自らの成長になることはない」という続きがあるとも言われています。人類史上初の快挙を成し遂げたピーター・ドラッカーの言葉のように、「人に教える」ことで自分自身も大きくレベルアップしていきたいですね。