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諦めない人が道を開く。

市村清(実業家)

市村清(実業家)

これは、リコーを始めとした「リコー三愛グループ」の創始者である市村清の言葉です。「販売のリコー」とも呼ばれ、営業力に力を入れ、大企業から中小企業、商店にいたるまで、全国各地で活躍しました。彼は「アイデア経営者」として一成を風靡し、時代を先走る経営者として名を残しましたが、20代のときにはどん底を味わったそうです。


銀行員として順風満帆な生活を北京で送っていた市村ですが、27歳の時、昭和恐慌によって勤め先の銀行が倒産し、突然無職になったそうです。失意のうちに帰国した市村が、やっとの思いで見つけた就職先は保険会社でした。給料がなく、完全出来高制でしたが、昭和恐慌中に加入してくれる人は見つからず、68日間売り続けても、契約が一件も取れませんでした。


ついに家に一銭もない状態になってしまった市村は、妻に夜逃げを提案しますが、どうせ夜逃げをするなら年越しまで頑張ろうじゃないかと市村を激励します。妻の言葉に奮起した市村は、既に7度訪ねて断られている高等女学校の校長のもとに、「もう一度断られに行くか!」といって向かいます。


しかしこれが市村にとって転機となり、初めての契約を勝ち取ることができたのです。契約をしてくれた校長は、様々な知り合いに市村のことを紹介し、その結果、市村は全国一の成績を収めることができました。


最後の最後で諦めるかやり通すかで運命が大きく変わります。あの時に夜逃げしていたら、彼の人生はまったく違ったものになっていたでしょう。私たちも最後の最後まで諦めず、彼のように新しい道を開いていきましょう。


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市村清

市村 清(いちむら きよし、1900年04月04日 - 1968年12月16日)は、日本の実業家。リコーを中心とする「リコー三愛グループ」の創始者。

(wikipediaより一部抜粋)

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