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2024/11/21
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昭和を代表する歴史文学作家、吉川英治の言葉です。戦前から戦後にかけて数々の名作を残し、1935年から連載を開始した「宮本武蔵」は1984年から1985年にかけてNHKで大河ドラマ化され、大きな人気を博しました。そんな人気作家の彼ですが、その人生は行き詰まりの連続でした。1892年に旧小田原藩士吉川直広のもとに生まれた英治は、貧困に苦しみ、それは自立して浅草や大連に移り住んでも変わることはありませんでした。
しかし、英治は決して屈することなく職を転々とし、東京毎夕新聞社に入社した時、ついにその文才を発揮することとなります。そして、関東大震災後、講談社や毎日新聞の依頼により、「坂東侠客陣」、「神洲天馬侠」、「鳴門秘帖」などを執筆し、多大な読者を獲得しました。これにより作家として自立した英治は、1935年、ついに代表作「宮本武蔵」の連載を開始します。これは歴史的大ヒットにより4年間の長期連載となり、太平洋戦争下の国民の心に呼応し、大衆小説の代表作とまで呼ばれるようになりましたが、敗戦後、その衝撃から筆を止めてしまいます。
しかし、親友の菊池寛の説得によりようやく執筆を再開し、敗戦した平家と日本を重ね合わせた「新・平家物語」の7年にも及ぶ連載で第1回菊池寛賞を受賞し、作家としてスタートを切りました。その後も「新太平記」、「新・水滸伝」など名作を残し、70歳でこの世を去ることとなります。
貧困に屈することなく歩み続け、その後の敗戦による衝撃によって一度筆を止めるも、執筆を再開し、生涯にわたって数々の名作を生み出し続けた英治。「行き詰まりは展開の一歩である」。この言葉は、一度筆を止めた彼がその後新たな発想を得、新たな作品を生み出したように、大きな壁に直面して立ち止まるあなたの背中を押してくれるでしょう。
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吉川英治
吉川 英治(よしかわ えいじ、1892年〈明治25年〉08月11日 - 1962年〈昭和37年〉09月07日)は、日本の小説家。本名、吉川 英次(よしかわ ひでつぐ)。現在の神奈川県横浜市中区出身。
(wikipediaより一部抜粋)
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