手塚治虫が座右の銘にしていた言葉です。
この名言には続きがあり、「…時によっては、信じきっていた人々に裏切られることもある。そんなとき、自分自身が強い楯であり、味方であることが、絶望を克服できる唯一の道なのだ」というもの。
誰もが知る「鉄腕アトム」の作者であり、日本のアニメ文化の発展に大きく貢献した手塚治虫の人生はどんなものだったのでしょうか。
後に「漫画の神様」と呼ばれる手塚治虫は、常にベストを尽くそうとする完璧主義者。気に入らないと土壇場で作品を作り直してしまう性格で、アニメの放映が間に合わなかったり、長編映画『クレオパトラ』では、初日と千秋楽で内容が変わってしまったということもあったようです。このような採算を度外視した経営を続けた結果、自身のプロダクションは、なんと4億円もの負債を抱えて倒産してしまいます。
これが手塚治虫の人生最大の挫折だったと言われています。
しかし、その失意の最中でも、自分を信じて漫画を描き続け、すぐに結果がでなくとも、自分自身が自分の味方となって、制作から決して手を引くことはありませんでした。その後、再起のきっかけとなった作品が、あの『ブラック・ジャック』。 『鉄腕アトム』に次ぎ、誰もが知る名作は挫折の後に誕生した作品だったのです。上記の他にも、『新寶島』、『ジャングル大帝』、『リボンの騎士』、『火の鳥』、『どろろ』、『ブッダ』、『三つ目がとおる』など、次々と名作を輩出した。
時に多くの人に批判されても自分自身が自分の楯となり、大きな挫折を経験してもなお自分を信じ続けた結果が多くの功績に繋がっています。
私たちも自信を失うことがありますが、誰よりも自分の可能性を信じて進んでいきたいですね。
この格言の
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