この言葉は「経験を賢く生かすならば、何事も時間の無駄にはならない」という意味です。これまでの人生で、嬉しかったことも悲しかったことも、あったと思います。忘れてしまいようなこともあるかもしれませんが、経験を賢く生かすことが大切なのだとこの言葉は私たちに伝えています。

『考える人』で有名な彫刻家、オーギュスト・ロダンの言葉です。ロダンは19世紀を代表する彫刻家で「近代彫刻の父」とも呼ばれています。ロダンは、数度大学に入学を拒否される、姉マリアの死、ベルギーに6年間滞在するなど必ずしも全てが成功とは言えませんが、さまざまな経験をしました。ロダンは経験を積み、その経験が後世まで残る作品にも影響を与えたのでしょう。

私たちは人生の中でさまざまな経験をします。成功だけでなく、失敗も大事な経験のうちの一つです。成功は私たちに勇気や自信を与えてくれます。その勇気や自信は、また新たなステップを踏み出す原動力になるはずです。また、私たちは失敗を悪いものだと考えがちですが、失敗から学べることはたくさんあります。失敗するからこそ、次も失敗しないようにするにはどうしたらいいのかよく考え、次に繋げることができるのです。

成功も失敗も経験することで、きっと大きく成長できるでしょう。成功して満足せず、また、失敗して落ち込まず、それぞれをこの先の人生に生かすことができると良いですね。