あなたはこれまで、失敗が怖く、挑戦を避けてしまったという経験はありませんか？失敗したくない、怖い、そう思ったことがある人は多いはずです。そんなあなたのために、失敗を恐れず挑戦することの大切さを教えてくれる言葉を紹介します。

この言葉は、明治維新後、外務大臣として不平等条約の改正のため、辣腕を振るまい、「カミソリ大臣」とも呼ばれた陸奥宗光が残した言葉です。この言葉は、何であれ、ものごとには失敗や挫折はつきものであり、それに負けることなく、失敗を教訓にして工夫努力し、やり遂げるべきだということを教えてくれます。

実際に陸奥宗光は、明治10年（1877）の西南戦争の折に、土佐立志社の政府転覆計画に加担したとして、４年間の投獄生活を送っていました。この獄中で、陸奥は200 冊の本を読破し、ジェレミー・ベンサムの『道徳および立法の諸原理』の翻訳という仕事をなし遂げました。さらに出獄後は、外遊してローレンツ・フォン・シュタインに国家学を学びました。まさに、「失敗を償ふ丈の工夫を凝した」のです。その後、駐米公使として、メキシコとの対等条約、アメリカとの新条約調印を果たしたことも、挫折によって深めた学びの成果であったと言えます。

これから先、困難な壁に何度も遭遇すると思いますが、失敗は悪いこと、かっこ悪いことという概念は捨ててみませんか。挑戦に失敗はつきものだという考えを持ち、この言葉のように失敗から学んで次に活かすことができればいいのです。恐れず、どんどん挑戦していきましょう。そうすることで、結果はついてくるはずです。