この言葉は、日本の将棋棋士である羽生善治氏の言葉です。
羽生は1985年に中学生でプロ棋士となり、1989年に初タイトルとして竜王位を獲得しました。また、1996年には将棋界で史上初の七タイトル全制覇を遂げました。このように日本将棋界を引っ張ってきた羽生の「漠然とした不安は、立ち止まらないことで払拭される。」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
人間には不安という感情があります。それは先を見通し、どういうことが起こると自分が困るのかをあらかじめ想像できるだけの知能があるからです。しかし不安にも二種類あり、ただ漠然とした不安で自分が何に恐怖を覚えているのかもわからない状態と、予想できる事柄に対して不安を抱いている状態です。
将棋というゲームはその性質上、先をどれだけ見通せるかが勝負になってきます。相手がどういう手を打ってくるかでこちらの作戦も変わってきます。将棋のプロの試合は何時間も考え続ける場面もあります。そういうときに何もせずにボーっとしていると漠然とした不安に襲われるでしょう。一方で、しっかりと頭で考えて次の一手につなげられるなら、その不安は払拭することができます。
羽生は将棋というゲームから学べる不安への対処をこの言葉にのせています。
みなさんも漠然とした不安を抱き続けてじっとしているのではなく、立ち止まらず具体的に考えたり、行動に起こすことで、不安が払拭できるのではないでしょうか。
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