この言葉を残したのは、アジア人初のハリウッドスター、伝説の武術家として有名なブルース・リーです。小柄な体型からは信じられないようなパワーとスピード、そして圧倒的な格闘スキルを兼ね備えた彼は、アジア人を差別する風潮があった当時のアメリカ白人社会に大きな衝撃を与え、多くの人々から尊敬される存在となりました。

ブルース・リーは勉強家で、生涯にわたって多くの本を読み、様々な思想を取り入れました。後に自宅の本棚には、2千冊を越える蔵書があったといわれています。その知識が彼に挑戦し続ける力を与えていたのかもしれません。また、異国の地でも、彼の明るくて面白い性格、努力を惜しまない性格、といった彼の人柄こそが成功の要因であり、多くの人に愛され、尊敬されているのです。

みなさんは日々を過ごす中で、同じ立場、資格、年齢層に属するのに、なぜか周囲から同じように尊敬されていないと感じることはありませんか？それは、尊敬は与えられるものではなく、獲得するものだからです。尊敬は行動によって、そして最も重要なのは人の性格によって獲得されるのです。

一見すると、知識のある人は他の人よりも尊敬されるように見えますが、これを掘り下げると、知識とともに人格が尊敬の量を決定する重要な要素であることが分かります。知識は力を与えますが、他人の考えをコントロールすることはできませんし、誰かの見方を変える力もありません。

人から尊敬されるような大人になりたい、そう思う人はたくさんいるでしょう。そのためには知識をつけるだけでなく、内面の部分が非常に大切になってくるのです。みなさんも知識と一緒に、自分の内面も磨いてみませんか。