19世紀のフランスの詩人・散文家・政治家のヴィクトル・ユーゴーが残した言葉です。

詩人としての彼はフランスの伝統的な韻律アレクサンドランを自在に操り、ロマン主義を代表する人物として国民的な支持を受けていました。小説家としての顔も持つ彼が著した作品「レ・ミゼラブル」の一節は「銀の燭台」として小学校の授業で読んだ方も多いのではないでしょうか。今日まで広く世界中で親しまれるユーゴーはフランス文学史の中で燦然と輝く巨星といっても過言ではありません。

政治家としての彼は1848年のルイ・ナポレオンの率いる二月革命以後、共和党議員として選出されるも、その後19年に渡る亡命生活を余儀なくされます。70年に普仏戦争で第二帝政が崩壊すると、パリに戻ったユーゴーは亡くなる85年まで精力的に活動を続けます。

ユーゴーが残したとされる一節"There is nothing like a dream to create the future."(夢以外に、未来を作り出すものはありません)は、夢を持つことが未来を創造するための原動力になることを教えてくれます。類まれなるバイタリティで多方面に影響力を残したユーゴーの功績も、我々と同じように夢を持つことから始まったのでしょう。

１世紀以上も時代を隔てたユーゴーの言葉ですが、夢を持つ大切さは今日も一切変わっていません。