この言葉は、数々のアクション映画に出演し、現在でも世界中で広く愛されている映画俳優・武道家のブルース・リーが遺しました。

　彼は役者である父の影響で、幼い頃から子役として活動する一方で、カンフー修行を行っていました。少年期は喧嘩に明け暮れており、将来を危惧した父親によって単身で渡米し、アルバイトをしながら大学に通い、中国武術の指導を行います。そして、アメリカで行われた国際空手選手権で彼が行った演武がテレビプロデューサーの目に留まり、ドラマの主役に抜擢され、派手なアクションで評判になりました。その後も多数のアクション映画に出演し、一躍トップスターに躍り出ました。

　そんな彼ですが、俳優として人気を博し、多忙を極める中でも空いた時間を見つけてトレーニングを行っており、極限まで強さを追い求める生活を続けていたそうです。現状に満足せず、さらなる高みを目指して努力し続けたからこそ、武道家としても俳優としても現在まで愛される人物になり得たのかもしれませんね。

　さらに、彼は「私が恐れるのは、1万通りの蹴りを1度ずつ練習した者ではない。たった1つの蹴りを1万回練習した者だ」という言葉も残しており、究極まで努力し続けることの大切さを説いています。納得いくまで努力することも大切ですが、そこで満足して努力をやめるのではなく、さらなる高みを目指して努力を続けていきたいですね。