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2026/08/11
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西田幾多郎は1870年に石川県で生まれ、近代日本を代表する哲学者・京都大学名誉教授です。東京帝国大学哲学科で学んだ後、旧制第四高等学校や山口高等学校での教鞭を経て、京都帝国大学教授に就任しました。1911年に発表した著書『善の研究』により、西洋哲学の論理と東洋の禅の思索を融合させた日本独自の哲学体系を確立します。「純粋経験」や「場所の論理」といった独創的な概念を生み出し、田辺元らと共に「京都学派」と呼ばれる一大学風を創始しました。第1回文化勲章を受章するなど、近代日本の思想界に計り知れない影響を与え、1945年に75歳でその生涯を閉じました。
西田哲学の出発点となった『善の研究』において、西田は人間の生き方や倫理の根底にある「善とは何か」という究極の問いに挑みました。彼は外部から与えられる道徳的な規範や義務に従うことだけを善とは捉えませんでした。本当の善とは、自らの内なる客観的・主観的な自己の能力や本質を偽りなく開花させ、人間としての真の自己(人格)を十全に発揮・完成させていくプロセスそのものであると定義づけたのです。東西の思索を結実させた西田の真摯な思考が、生きる目的と倫理の本質を明確に指し示しています。
受験生の皆さんも、日々の受験勉強を単なる知識の暗記や得点競争だけに留めず、「自らの可能性を開花させ、人として成長するための学び」として捉えてみてください。知識を蓄え、深く思考し、壁を乗り越えていく過程そのものが、皆さん自身の人格や可能性をより豊かなものへと磨き上げていきます。勉強を通して自らの強みや知性を育み、自分という人格を最大限に実現させていく誠実な気持ちを持って、一日一日の学習に向き合っていきましょう。
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