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2026/08/11
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谷崎潤一郎は1886年に東京都日本橋の商家に生まれ、明治から昭和にかけて活躍した日本を代表する小説家です。東京帝国大学国文科を中退後、初期の代表作『刺青』で文壇の注目を集め、豊かな幻想性と官能美に満ちた作品群で独自の地位を築きました。1923年の関東大震災を機に関西へ移住したことで、日本の古典文学や伝統文化の奥深さに開眼します。『痴人の愛』『春琴抄』『細雪』『鍵』など、西洋的モダンと日本伝統の美学を見事に融合させた名作を次々と発表しました。源氏物語の現代語訳にも長年尽力し、後年には文化勲章を受章、ノーベル文学賞の候補にも名を連ねるなど、日本文学の魅力を世界に知らしめた文豪です。
急速な西洋化と近代化が進む昭和初期の1933年、谷崎は雑誌『経済往来』にて名作随筆『陰翳礼讃』を発表しました。電灯の普及によって生活の隅々まで均一な明るさが求められる時代の中で、谷崎は京都や奈良の建築、漆器、和蝋燭のほのかな灯りなどに潜む「陰影の美」を再発見します。すべての闇を打ち消そうとする西洋的な美意識とは一線を画し、陰りや陰影の中にこそ日本固有の静けさや奥ゆかしい美が立ち現れると論じました。近代化の波に呑まれゆく日本文化の価値を力強く提示したこの著作は、今もデザインや建築の分野で広く読み継がれています。
受験生の皆さんも、一見すると自分の弱点や不器用に見える部分を、決して否定的に捉えすぎないでみてください。明るい長所だけでなく、自分の苦手や悩みといった「影」の部分に向き合い、どう活かすかを考えることこそが、あなただけの固有の強みへと昇華していきます。他人の完璧な姿と比較して焦るのではなく、自分自身の特性やペースを大切に磨き上げることで、他にはない自分だけの大きな力を育んでいきましょう。
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