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2026/08/11
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長岡半太郎は1865年に肥前国大村(現在の長崎県大村市)の大村藩士の家に生まれた、日本の物理学の基礎を築いた巨星です。東京帝国大学理科大学物理学科を卒業後、ヨーロッパへ留学して最先端の物理学を修めました。1904年には「土星型原子模型」の理論を発表し、のちのアーネスト・ラザフォードらによる原子核の発見に先駆ける先駆的な業績として世界的に高く評価されます。実験物理学・理論物理学の双方で多大な成果を上げたほか、理化学研究所の設立に参加し、新設された大阪帝国大学の初代総長や帝国学士院長を歴任するなど学術行政にも多大な足跡を残しました。文化勲章の第1回受章者であり、85歳でその生涯を閉じました。
1933年、新設された大阪帝国大学の初代総長に就任した長岡は、期待に胸を膨らませる新入生たちへ向けてこの訓示を贈りました。「糟粕(そうはく)」とは酒を搾ったあとの搾りカスのことであり、転じて「先人の書き遺した表面的な知識や古くさい形式」を意味します。長岡は、欧米の先進技術や先人の研究成果を単に鵜呑みにして模倣するだけの学問姿勢を厳しく戒めました。既存の知識を踏まえつつも、自らの頭で思考して独自の説や発見を世に示してこそ学問や文化は発展するという強い信念が、この熱きメッセージには込められています。
受験生の皆さんも、参考書や教科書の解法や知識をそのまま暗記して満足するのではなく、「なぜこの公式が成り立つのか」「なぜこの答えになるのか」と自らの頭で思考し納得するプロセスを大切にしてみてください。与えられた答えをそのまま受け取るだけの学びから一歩踏み出し、自らの問いや考えを持ちながら深い理解を目指す学習姿勢こそが、初見の応用問題にも動じない本物の思考力と確固たる学力を育んでいきます。自分の知性を積極的に働かせながら、日々の学習に向き合っていきましょう。
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