みなさんは、なぜか物事を上手に説明できなかった経験はありませんか。それは、実はそのことについてしっかりと理解していなかったからかもしれません。

“If you can't explain it to a six-year-old, you don't understand it yourself.”は、日本語にすると「6歳の子どもに説明できなければ、理解したとは言えない。」という意味です。これは、ノーベル物理学賞を受賞したことでも知られるアインシュタインの言葉です。彼は物理学において非常に画期的だった、特殊相対性理論を導いたドイツの理論物理学者です。

また、彼は熱烈な平和主義者でもありました。第二次世界大戦では、ナチスの脅威に対抗するために米フランクリン・ルーズベルト大統領に原子爆弾の開発を勧告しましたが、広島や長崎でのできごとに心を痛め、戦後は核戦争の危険性を除去するよう熱心に訴えました。

“If you can't explain it to a six-year-old, you don't understand it yourself. ”は、このように世界に大きな影響を与えた彼による、物事の理解に関する名言です。物理学における難解な理論をたくさん生み出した彼ですが、その難解な理論を、6歳のこどもが理解できるくらい分かりやすく、簡単に説明できるほど完璧に理解していたのです。

友達と教えあう勉強法がよいと言われることがありますが、この名言からもそれが理に適っているといえますね。人に説明することで新たな疑問が浮かび、それを明らかにしていくことで理解が深まります。みなさんも、誰もが理解できるほど簡単に説明できるまで、物事の理解を深めてみてはいかがでしょうか。