北里柴三郎は、「日本細菌学の父」といわれる人です。伝染病の治療と予防に大きく貢献したことで知られ、長い研究の末に世界で初めて破傷風菌の純粋培養に成功しました。
北里は1874年に東京医学校(現東京大学医学部)に入学し、在学中に「医者の使命は病気を予防することにあり」と確信するに至りました。それを実践するために診療医にはならず、内務省衛生局に入局します。その後ドイツ留学する機会を勝ち取りました。留学する機会が与えられたのも、北里の医学者としての学力を前提としたものだったのは明らかです。そして、その留学中に細菌学の第一人者であるパスツールに師事し、血清療法を確立して一躍世界的研究社として名をはせました。
現代ではインターネットの普及により、誰でも簡単に情報や知識を身につけることができるようになりました。そのため、高い意識と大きな志を胸に抱く人が数多くいます。しかし、本当に世間で信用され、活躍するためにはそれだけではいけません。その志を通すためには、努力をし、学力を身につけて自分で考える必要があります。北里柴三郎が活躍した時代から、それは変わらないようですね。彼が残した偉大な功績を見ると、この言葉にいかに説得力があるかが分かります。
志を持つことは素晴らしいことですが、志で終わらせずそれを実現させるための行動をしていきましょう。
この格言の
コメントを書く/見る