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医の世に生活するは人の為のみ、おのれがためにあらず

緒方洪庵(医師、蘭学者)

緒方洪庵(医師、蘭学者)

緒方洪庵(1810-1863)は、幕末の日本で活躍した医師・蘭学者です。岡山県の足守藩に生まれ、大坂、江戸、長崎を巡って最新の西洋医学を学びました。1838年に大坂で蘭学塾「適塾」を開くと、そこには全国から向学心に燃える若者が集まり、福澤諭吉や大村益次郎といった後の近代日本を支える数多くの偉人が育ちました。彼は「日本の近代医学の祖」と称えられる、極めて高潔な人格者でした。


洪庵の人柄を示す象徴的な出来事に、1858年のコレラ大流行があります。当時「三日コロリ」と恐れられた未知の病に対し、彼は自らの診療を休んでまで海外の医学書を読み解き、わずか一週間で治療指針書『虎狼痢治準』を執筆しました。さらにそれを無償で全国の医師に配布し、多くの命を救うことに尽力しました。自らの利益よりも社会への貢献を最優先にする、徹底した「仁」の精神の持ち主だったのです。


洪庵は医師の心得として「医の世に生活するは人の為のみ、おのれがためにあらず」という言葉を遺しました。今、皆さんが机に向かって積み重ねている努力は、将来誰かの力になるための尊い準備期間です。ただ合格を目指すだけでなく、いつか社会に貢献するという高い志を持って学び続けてください。その真摯な使命感こそが、目の前の困難を乗り越え、新しい未来を切り拓くための揺るぎない原動力となるはずです。


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緒方洪庵

緒方 洪庵(おがた こうあん、文化7年7月14日〈1810年8月13日〉 - 文久3年6月10日〈1863年7月25日〉)は、江戸時代後期の武士(足守藩士)・医師・蘭学者。

(wikipediaより一部抜粋)

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