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わが邦の学問は経典余師のようなものになり、少しも奥深く進まず。斬新深遠の理論を打ち立てることこそ、真の学問の務めである。

南方熊楠(生物学者・民俗学者)

南方熊楠(生物学者・民俗学者)

南方熊楠は、和歌山県に生まれ、驚異的な記憶力と独学による飽くなき探究心で「歩く百科事典」と称された生物学者・民俗学者です。渡米・渡英を経て大英博物館での研究に没頭し、粘菌や菌類の研究において世界的な業績を残しました。また、民俗学の分野でも独自の見解を示し、郷里の神社合祀反対運動を通じて環境保護の先駆的役割を果たすなど、既存の学問領域に縛られない自由奔放な知性と行動力で、国内外の学界に多大な影響を与えた偉人です。


この言葉は、友人である民俗学者・柳田国男との書簡の中で、当時の日本の学術誌に対する強い憤りを記したものです。古い書物の解釈や権威の模倣に終始し、独自の深遠な理論を打ち出そうとしない学界の閉鎖性を厳しく批判しました。欧米の第一線の研究に触れ、何事も自らの目で確かめ、自らの頭で考え抜くことを信条とした熊楠だからこそ、学問の本質とは既説をなぞることではなく、真理を自ら切り拓くことにあると説いたのです。


受験生の皆さんも、参考書の解説や他人の解法をただ丸暗記するだけの学習に終始してはいませんか。真に求められる力とは、答えを覚えることではなく、なぜその結果に至るのかを自ら論理的に説明し、本質的な理解へ到達することです。権威や模範解答に依存せず、疑問を一つずつ自らの力で解決していく思考の積み重ねこそが、どんな難問にも立ち向かえる本物の学力となっていくはずです。

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南方 熊楠の画像

南方熊楠

南方 熊楠(みなかた くまぐす、1867年5月18日〈慶応3年4月15日〉 - 1941年〈昭和16年〉12月29日)は、日本の博物学者・生物学者・民俗学者。

(wikipediaより一部抜粋)

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