この言葉は、現在は自動車で有名な「ホンダ」を創業した日本を代表する経営者、本田宗一郎の言葉です。

 本田宗一郎は、自動車修理業から始まり、二輪開発、さらにはスポーツカーにまでも事業を拡大し、「ホンダ」を日本を代表する企業に育てた人物です。勲一等瑞宝章を受章、アジア人で初めてアメリカで自動車殿堂入りするなど、その功績は世界に認められています。

しかし、本田の人生は、成功ばかりではありませんでした。

自動車レースでの事故によってリタイアを余儀なくされたり、納入検査でほぼ全数不合格になったり、多くの失敗を経験しています。「私がやった仕事で本当に成功したものは、全体のわずか１パーセントにすぎない。99％は失敗の連続であった。」と述べたほどです。

それでも本田は強いチャレンジ精神を持ち続けていました。失敗から多くのことを学び、「ホンダ」を世界的な大企業にまで成長させたのです。

挑戦するかしないかの岐路に立たされた時、「失敗が怖い」と感じて踏みとどまってしまうこともあると思います。しかし、本田の言葉からも伝わるように、失敗は必ずしも悪いものではありません。失敗しないで逃げていては、いつまでも成長することはできません。失敗することを恐れるのではなく、失敗は成功への道の途中なのだと心に留めて、果敢にチャレンジてきるといいですね。