「大政奉還」や「船中八策」などで日本の近代化に尽力した坂本龍馬の言葉です。坂本龍馬が生きた江戸時代末期は、外国の要求は拒否できず、日本中の諸藩をまとめる力も弱くなっていました。このような幕府では日本を守り抜くことができないと考えた龍馬は、幕府を倒し、天皇の下に統一された国家が必要だ、と行動し始めました。
当時の龍馬は、幕府と対抗できるだけの力を持っていましたが、仲の悪かった薩摩藩と長州藩に同盟を組むよう促し、徳川幕府を倒す地盤を整えます。武力行使をすることも可能でしたが、龍馬は武力に頼らずに大政奉還をさせるべきだと進言し、血が流れることなく政権が幕府から天皇へと返還されました。というのも外国からの勢力に負けない日本を作るのに、日本国内が荒れていたら太刀打ちができないと考えたからです。
鎌倉幕府以降、実質的に武士たちが日本を治めてきましたが、その政権を目に見える形で返還したことで、幕府が消滅しました。これが龍馬の進めた大政奉還です。大政奉還は龍馬の考えた船中八策のうちの一つであり、それを実現させるのに尽力しましたが、全てを達成することはできず、龍馬は33歳という若さで殺されてしまいます。
日本のことを思いつつ、世界を見たいという夢を持っていた龍馬は生きているうちに、近代国家に近づいていく日本を見ることはできませんでした。しかし、太平洋のように大きな夢を持つことはきっと生きる上での指標となることでしょう。みなさんも坂本龍馬のようにでっかい夢を持ち、人生を力強く切り拓いていく原動力にしていきましょう。
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