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2026/09/10
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緒方洪庵は1810年に備中国足守(現在の岡山県岡山市)の足守藩士の家に生まれた、江戸時代後期を代表する蘭学者・医師です。大坂や江戸、長崎で蘭医学や最先端の科学を学び、1838年に大坂で蘭学塾「適塾」を開校しました。福沢諭吉や大村益次郎をはじめ、のちの近代日本を支える数多くの偉大な人材を育てる傍ら、種痘所を設立して天然痘予防の普及に全力を注ぐなど公衆衛生の確立にも決定的な足跡を残します。晩年には幕府の要請を受けて奥医師兼西洋医学所頭取となり、日本の近代医学の礎を築いた末に52歳でその生涯を閉じました。
この名言は、洪庵がドイツの医師フーフェランドの文章を翻訳・編纂し、適塾の塾生(未来の医師たち)へ授けた医の倫理規定『扶氏医戒之略』の第12条に記された言葉です。人の命を預かる医療の現場において、自己の名誉欲(名を求める)や焦りによる功績の誇示(功を急ぐ)は、判断を誤らせ患者の生命を危険に晒す最悪の慢心であると厳しく戒めました。自分のためではなくどこまでも「他者への奉仕」に徹するという、洪庵が生涯を通じて実践し続けた誠実な医療哲学と強い責任感が、この一節には色濃く込められています。
受験生の皆さんも、日々の勉強の中で「早く結果を出したい」「周囲から認められたい」という目先の成果や焦りに心が奪われてしまうことはないでしょうか。しかし、功績や点数を急ぐあまりに基礎の理解をおろそかにしたり、見せかけの解法に飛びついたりすると、かえって大切な本質を見失ってしまいます。他人からの評価や目先の得点に一喜一憂するのではなく、いま自分が取り組んでいる学習にどこまでも真摯に向き合い、知識を自分のものにしていく丁寧なプロセスこそが、本番で揺らぐことのない確実な実力を育てていくのです。
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緒方洪庵
緒方 洪庵(おがた こうあん、文化7年7月14日〈1810年8月13日〉 - 文久3年6月10日〈1863年7月25日〉)は、江戸時代後期の武士(足守藩士)・医師・蘭学者。
(wikipediaより一部抜粋)
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