この言葉を訳すと、「ゆっくり着実な者が結局勝つ」となり、意訳すると、「急がば回れ」という意味になります。「自分の能力を過信して、途中で油断してしまうよりも、ゆっくりでも物事を継続して着実に進めていった方が得策である」という内容のことわざです。
社名にする会社があるほど広く普及しているこのことわざは、16世紀ごろに日本にも伝わったイソップ寓話の一つである「ウサギとカメ」の話が由来だとされています。足の速いウサギと、足の遅いカメがかけっこの勝負をした時に、先へ行ったウサギは、余裕の表情でカメを待とうと居眠りをします。その間に、ゆっくりでも休まず着実に進み続けたカメはゴールしてしまったという話です。
みなさんの中にも、自身の能力を過信し油断してしまったことで、気づいたら他の人に抜かされていたという経験がある人は多いのではないでしょうか。自分の能力を過信すると、ついつい気が緩んでしまいがちですよね。しかし、油断している間も、ゆっくりでも継続して努力しているライバルがいます。
功績を残した人々の多くは、能力を持っているだけではなく、その能力を最大限に発揮するための努力を続けていました。途中で諦めそうになったり、焦ってしまう時は、この言葉を思い出してあきらめずに取り組んでみてください。
このProverbの
コメントを書く/見る